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パイナップルの効果・効能を徹底解説

情報の早いダイエッターの中で最近ささやかれているのが「パイナップル」のダイエット効果。甘味も強く、ダイエットには不向きなイメージもありますが、実は様々なダイエット効果が隠されているんです。なぜダイエットにパイナップルが効果的なのか、どう食べれば良いのか、そしてパイナップルを食べる際の注意点まで一挙ご紹介してゆきます。今日の帰り道でパイナップルを買いに行きたくなる事必至です。
パイナップルのダイエット効果
代謝をアップさせる
ダイエッターにとって常に気になるワードと言えばやはり「代謝アップ」ですよね。代謝が上がれば、それだけで多くのカロリーを消費してくれ、太りにくい身体が手に入るというもの。まさに夢のような状態です。代謝をアップさせるためには筋トレをして筋力をアップさせるのが王道。とは言え、筋トレするのって大変だし、時間もないし……。私には無理!と諦めている人も多いのではないでしょうか。そんな夢の代謝アップがパイナップルを食べる事によって実現できるとしたら、これは試さざるを得ないですよね。なぜパイナップルを食べると代謝がアップするのでしょうか?その秘密はパイナップルに含まれるビタミンB1にあります。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変換するのに欠かせない成分。ダイエット中には不足しがちな成分ですし、不足すると疲れが取れにくくなることも。ダイエット中にも積極的に摂っておきたい成分の一つです。
便秘を解消する
パイナップルと言えば、あのザクザクとした独特の食感が美味しいですよね。その食感を支えているのが食物繊維の存在です。食物繊維と一口に言っても、水溶性の食物繊維と不溶性の食物繊維があるのですが、それぞれ働きが違います。水溶性の食物繊維は文字通り水に溶ける性質があります。水に溶けた水溶性食物繊維はゲル状になり、便を柔らかくする性質があります。一方の不溶性食物繊維は水を吸って膨らむ性質があります。それが腸を刺激して蠕動運動を促進してくれます。また、腸内をキレイにしてくれる効果も。このように便秘の解消には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が重要なんですが、パイナップルにはその両方が含まれています。お腹がスッキリすれば、それだけでお腹がほっそりして見えますし、ダイエット効果抜群。また便秘をすると排出できない老廃物が身体を巡り、お肌の調子が悪くなってしまう事も。それが解消すれば、美肌効果だって期待できますよ。
糖を分解する
糖分を分解するのに欠かせないビタミンB1。パイナップル100g中には0.08mg含まれています。これはビタミンの宝庫である果物の中でもかなりの上位に位置する量。たっぷりと含まれるこのビタミンB1の働きによって、糖分をしっかりと分解してくれますよ。またビタミンB1には皮膚や粘膜を保護する働きもあります。美肌にも欠かせません。
むくみ解消
パイナップルにはカリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルもたっぷり。それぞれ重要な役割を持っているのですが、むくみの解消効果があるのがカリウムです。そもそもむくみは排出できない水分が身体に溜まってしまっている状態。なぜ水分が溜まってしまうのかと言いますと、身体にナトリウムが溜まっているからです。ナトリウムは塩分が体内で分解されたもの。体に必要な成分でありますが、体内に過剰にありますと、むくみの原因となってしまうんですね。外食などが続きますと、どうしても塩分が過剰になって、ナトリウムが溜まりがちになってしまうんです。カリウムは、そんな身体にたまったナトリウムを排出するのを助けてくれるんです。むくみが解消されれば、それだけでほっそり見えるなど、うれしい効果が盛りだくさんです。
低カロリーで腹持ちが良い
甘くて美味しいパイナップルですが、カロリーは100gあたり50.9kcalと意外な程に低カロリーなんです。ダイエット中でも気兼ねなく食べられますよね。一方でさらにうれしい効果が腹持ちの良さ。というのもパイナップルには多くの不溶性食物繊維を含んでいます。不溶性の食物繊維は良く噛んで食べなくてはならないため、少量でも満腹感が得られやすいという特徴があります。そして、水分を吸って膨らむため、その効果によっても満腹感が得られます。また胃から腸へゆっくりと移動するため、ゆっくりと消化される事になります。それもまた腹持ちの良さに繋がってくるんです。まさに良い事尽くめな食材です。
さらに期待できる美容・健康効果
胃腸の働きをよくする
パイナップルに含まれているビタミンB1には粘膜を保護するという役割を担っています。これは胃や腸の粘膜を保護する役割も担っています。またパイナップルにはタンパク質を分解してくれる消化酵素であるブロメリンも豊富。消化を助けてくれるため、胃の負担を軽減してくれます。またパイナップルに含まれるクエン酸の成分には胃液の分泌を促進する効果も。もちろん食物繊維による腸のスッキリ効果も見逃せません。これらの効果が交わって、胃腸の働きが良くなるんですね。
肝臓の働きをよくする
パイナップルにはタンパク質を分解してくれる効果がありますが、これは普段は肝臓が担っているお仕事。そのお仕事の一つをパイナップルの酵素が担ってくれるため、肝臓の負担が減る事になります。その分肝臓は休む事が出来ますから、結果として働きが良くなる事が期待できるんですね。ただし、パイナップルには多くの果糖が含まれています。これは摂りすぎると肝臓に負担をかけてしまいますので食べ過ぎにはご用心。
風邪をはやく治す
パイナップルには風邪の諸症状に効果を発揮してくれるビタミンCも豊富に含まれています。また、タンパク質消化酵素であるブロメラインには風邪でイガイガする喉を優しく癒してくれる効果も。風邪をひいたらお薬に頼らずパイナップルを食べるという人もいるほど。もちろん状況に応じてお薬を飲んだり、病院へ行ったりという事もお忘れなく。
疲労回復
酸味も楽しめるパイナップルですが、パイナップルの酸味はクエン酸とリンゴ酸によるもの。どちらも疲労回復効果の高い成分です。またビタミンB1も疲労回復には効果的。最近疲れが抜けなくて……なんて人はパイナップルを食べてみては如何でしょう?
メラニンの生成を抑える
パイナップルにはビタミンCも豊富。ビタミンCと言えば、メラニンの生成を抑えてくれる美白効果の高い成分。将来的にシミやくすみを発生させない為にも、きちんと摂取しておきたい成分ですね。
肌の正常なターンオーバーを促す
美白と共に見逃せないビタミンCの効果がコラーゲンの生成を促すというもの。お肌のハリに欠かせないコラーゲン、それをしっかりと作る事ができれば、ターンオーバーしたお肌はプルンプルンに。その他、ビタミンCには抗酸化作用や抗ストレス作用など、美容を保つのに欠かせない効果がばっちりあります。美容とは切っても切れない成分なんですね。

パイナップルの効果的な食べ方
熟した生のパイナップルを選ぶ
パイナップルと言えば生のものと缶詰とがありますが、ダイエット効果を期待するのであれば、生のパイナップルを選ぶようにしてください。というのもパイナップルの重要な成分である消化酵素「ブロメリン」は熱に弱いため、缶詰に加工する際に失われてしまうんです。また、ビタミンB1などは水溶性のため、これもまた溶けだしてしまっています。また缶詰はシロップに漬けられていますので、余分な糖分を摂る事にもつながってしまいます。あくまでも生のパイナップルを選びましょう。そんなパイナップルですができる限り熟しているものを選ぶのもポイント。しっかりと熟したパイナップルには有効成分がたっぷりと含まれているんです。そんなパイナップルを選ぶポイントは3つ。1つ目は持った時にずっしりと感じるかどうか。ずっしりとくるものの方がしっかりと実が詰まっています。2つ目のポイントはお尻が柔らかすぎないものを選ぶ。あまりに柔らかいものは、熟しすぎています。3つ目のポイントはしっかりとパインの良い香りがするかどうか。きちんと熟したものは持った瞬間にふんわりと甘い香りが漂ってきます。因みにパイナップルは追熟はしませんので、家に置いておく事はせず、ササっと食べてしまいましょう。
冷やさず常温で食べる
夏場にぐっと冷やしたパイナップルを食べるのは確かに美味しいのですが、ダイエット効果を狙うのであれば常温で食べるのがおすすめ。というのも代謝は体温が高いほど良くなります。せっかくパイナップルの効果で代謝を高めるのであれば、身体を冷やさない方が良いんです。また冷えた食べ物は胃腸の働きを悪くしてしまいます。そういった意味でもせっかくのパイナップル効果が発揮しにくくなるんです。
食前に食べるのがベスト
熟したパイナップルを買ってきたし常温で保存してある。となると後は食べるだけですが、せっかくの効果を最大限に発揮するためには食べるタイミングも重要。おすすめは食前です。もちろんデザートで食べても良いのですが、食前に食べますと、しっかりと噛む事によってある程度お腹が満たされて食べ過ぎの予防につながります。またしっかりと含まれる不溶性食物繊維の効果によって、食べたものの消化がゆっくりと進む事になります。その分腹持ちも良くなるため、余計な間食をせずに済むかもしれませんよ。
ジュースでも効果は有る?
購入してきたパイナップルを自宅でジュースにするのであれば、ダイエット効果はしっかりと期待できます。パイナップルのチクチクする感じが苦手という人はジュースに加工するのも効果的です。一方で、市販のパイナップルジュースでは加工する際に加熱されており、せっかくの消化酵素が失われてしまっています。ジュースで摂りたいという人は自宅で加工するようにしてください。

食べ過ぎNG!その3つの理由
糖質が高い
どんなに健康効果が高い食材といえど、そればかりを食べていれば良いというわけではありません。特にパイナップルは糖質が高いためあまりに大量に食べると肝臓に負担がかかってしまいます。あくまでもほどほどにしておきましょう。
舌が痛くなる
パイナップルを食べると舌が痛くなりますよね。あれはパイナップルに含まれる消化酵素ブロメリンによるもの。少量であれば気にならない程度ですが、食べ過ぎるとその後のお食事に支障が出るほど痛くなってしまいますので、やはりほどほどが一番です。
腹痛や下痢を引き起こす
お腹の調子を整えて、便秘解消効果のある不溶性食物繊維ですが、あまりに大量に摂りますと腹痛や下痢に繋がってしまう事もあるため注意が必要です。そういった意味からも、パイナップルの食べ過ぎにはご注意ください。
パイナップルのおすすめレシピ
酢豚
パイナップル料理の定番と言えばやはり酢豚。酢豚のパイナップルが苦手という人がいるのも理解はできますが、酢豚にパイナップルが入っているのには然るべき理由があるんです。それはパイナップルによってお肉が柔らかくなるというものと、しっかりと消化しやすくなるというもの。甘いものがおかずに入っているのが嫌だというイメージもあるかもしれませんが、そんな先入観を取っ払ってしまえばその美味しさに気づくかもしれません。それでは作り方を見て行きましょう。
<材料>
豚肉:150g
ピーマン:2個
玉ねぎ:1/2個
人参:1/2個
パイナップル:1/4個
おろし生姜:少々
〇醤油:おおさじ1
〇酢:おおさじ1.5
〇酒:おおさじ1
〇ケチャップ:小さじ1
〇水:90ml
〇片栗粉:おおさじ1
塩・コショウ:少々
ごま油:適量
<作り方>
1. おろし生姜と細かく切ったパイナップル(分量外)とお醤油(分量外)を混ぜ、そこに豚肉を漬け込む
2. 野菜、パイナップルを食べやすい大きさにカット
3. 豚肉の水気をキッチンペーパーで拭きとり、片栗粉(分量外)をまぶす
4. 豚肉を中火で5分ほど揚げる
5. 〇の材料を混ぜ合わせておく
6. 野菜をフライパンで炒め、ある程度火が通ったら豚肉とパイナップルを投入、馴染んだ所で5を投入
7. 一煮立ちしたらお皿に盛り付け出来上がり
<ポイント>
パイナップルはしっかりと火を通すとせっかくの消化酵素が壊れてしまいますのであくまでも最後に投入する事がポイントです。酢豚のパイナップルが苦手という人も食わず嫌いの可能性もありますので、是非位置とお試しください。
パイナップルサラダ
食前にパイナップルを摂る場合には、サラダにしてしまうのもおすすめです。それでは早速レシピを見て行きましょう。
<材料>
パイナップル:1/4個
トマト:1個
レタス:2枚
バジル:4枚
塩・コショウ:少々
オリーブオイル:適量
<作り方>
材料を食べやすい大きさにカットし、塩コショウ、オリーブオイルを回しかければ完成
<ポイント>
パイナップルの甘酸っぱさがサラダになんともぴったりなんです。コショウのピリッとした辛さによって、パイナップルのさわやかさが引き立ちますよ。意外と思える素材とも案外合いますので皆様のお好みの味を見つけてみてください。
パイナップルと豆乳のスムージー
ダイエット中に身体を冷やすのはあまりおすすめではないんですが、あまりに暑い日にはやはり冷たいものを摂りたいもの。そんな場合にはスムージーで。パイナップルを冷凍しておけば、すぐに作る事ができるのも魅力です。
<材料>
パイナップル(冷凍):1/4個
豆乳:100ml
ヨーグルト:おおさじ2
<作り方>
すべての材料をミキサーに入れて、細かく砕けば出来上がり
<ポイント>
パイナップルは追熟できませんので、切った後はすぐに食べきりたいもの。それでも余った分を冷凍しておけば、あっという間にスムージーに変身です。
パイナップルに関するよくある質問
妊婦が食べると流産するって本当ですか?
かつては陣痛を引き起こし、流産させてしまうという迷信がありましたが、医学的根拠はありません。ただし糖分がたっぷり含まれていますし、身体を冷やしてしまう事もありますので、食べ過ぎないようにしてください。
家庭菜園で育てられますか?
南国の果物であるパイナップルですが、ある程度暑い地域であれば、実は家庭菜園でも育てる事が可能です。しかも食べ終わったパイナップルのヘタを使って育てる事ができますよ。ヘタを清潔にして水はけのよい土に植えてみてください。上手く育つと数年後にはパイナップルが収穫できるかもしれません。
実はダイエット効果がたくさん!超おすすめ
しっかり甘くてダイエットには不向きなイメージもあるパイナップルですが、カロリーも控えめですし、実は様々なダイエット効果が期待できるんです。甘いものを食べたいという欲求も抑えてくれますし、是非是非取り入れてみてください。ただし、美味しいからって食べ過ぎにはご用心。