目次
ピラティスとヨガって何が違うの?

ヨガは心と体がリフレッシュされるとしてやっている人も多いですよね!ヨガをやっている人のほとんどは「ピラティス」という名前を聞いたことがあるかもしれません。
実際にピラティスのレッスンを受けたことがある人もいるかもしれないけれど、ほとんどヨガと同じような動きでいまいち違いがわからない……なんて人も多いのでは!?
そこで、今回はほそみんがヨガとピラティスの違いをわかりやすく解説していきますね〜!
ピラティスとヨガの6つの違い
さっそくヨガとピラティスの違いをみていきましょう。似ているようでも全く違う面が多く、そもそも何のためにやるのかという目的までもが違ってくるんです!
違いを理解して、今後のリフレッシュ方法に役立ててみてくださいね♪
開発の起源
ヨガ
古代インドに伝わる修行方法で、悟りを開くことを目的として確立したと言われています。明確になっていないけれど、およそ4000年〜5000年前にインドのインダス文明で誕生したと言われています。
心身鍛錬・精神統一をすることで、普段気がつかない自分の精神面を見つめることができます。「どう生きるべきか」を自分の内側から探す方法で、当初は瞑想や座法が中心となっていたようです。
ピラティス
戦争中の収容所などでリハビリや肉体強靭を目的として発展したのがピラティスです。ドイツ人の従軍看護師によって考案されたもので、体に負担をかけずに体質改善ができる非常にクオリティの高いエクササイズなんですね!
その効果はカイロプラクティストや整形外科医などからも高い評価を得ていて、プロのダンサーやアスリートも実施しているほど!

重点の置き方
ヨガ
スピリチュアルな精神面を重点としていて、深い呼吸とストレッチによってリラックス感を味わえる運動です。ヨガをやることによって自分を客観視することができたり、自己をコントロールすることができるとされているんですね。
心と体を調和させて精神的にリラックスができるので、ストレス社会で生きる私たちにとっては非常に良いものなのかも♪
ピラティス
ヨガの影響を受けて考案されたものなのでヨガに似た動きが多いけど、同じような動きでも力点のポイントが違います!先述したようにピラティスはリハビリとして生まれた、肉体面を重点とするエクササイズ。正しい骨格を意識してインナーマッスルを鍛えていきます。
スポーツパフォーマンスを高めてしなやかな体を作り上げることを目的としているんです。

呼吸の仕方
ヨガ
ヨガの代表的な呼吸法は腹式呼吸。お腹を風船のように膨らませたりしぼませたりして深い呼吸をしていきます。この腹式呼吸によって内臓のストレッチまでもができると言われていますよ。
ヨガでは、呼吸は生命エネルギーを制御するものとして重要視されているので、ポーズがうまくできなかったとしても呼吸を優先します。
極端に言ってしまえば呼吸ひとつでリラックス効果が得られるということ。だからこそヨガにとって呼吸は最も大切なものなんですね!
ピラティス
お腹に力を入れて凹ませたまま胸で呼吸をする胸式呼吸を使います。鼻から吸って口から吐くようにして、胸を風船のように膨らませたりしぼませたりします。
ヨガの腹式呼吸に比べると比較的やりやすい胸式呼吸ですが、慣れるまではお腹が緩んで膨らみやすいかもしれませんね。
ずっとお腹を凹ませておくのは、それだけでも結構キツイものです。その状態で体を動かしていくので、確かにインナーマッスルが鍛えられるわけです!

動きやポーズなどのやり方
ヨガ
ヨガの動きは体に負担がかかりにくい、ゆったりとした動きです。しっかりと呼吸をしながら行うので、ゆったりした動きがキツく感じることもあるんだけど、深い呼吸によって体の奥までストレッチができるんですよ。ヨガのポーズにはそれぞれ名前があって、そのポーズをキープしながら呼吸をしていきます。
ポーズによってはインナーマッスルを鍛える効果があるものもあるので、続けることでゆっくりと代謝を上げていくこともできるでしょう。
ピラティス
インナーマッスルを鍛えるピラティスは、ヨガのように長いキープがありません。ポーズに名前もなく、基本の姿勢を軸として体を動かすんですね。
ピラティスでも常に呼吸をしていくけど、ヨガほど呼吸は意識せず、どちらかというとお腹を凹ませる(お腹に力を入れておく)ことを意識して体を動かしていきます。

得られる効果
ヨガ
ヨガは比較的運動量が少ないので年配の人や運動の苦手な人でもできるのが良いところ♪エクササイズというよりはストレッチが基本となっているから、朝起きた時やちょっとリラックスしたい時などにできますね。
ヨガは呼吸によってたくさんの酸素を体に取り込むことができるから有酸素運動になるんですよ!これによって脂肪燃焼を促進させる効果も期待できると言われています。
体の隅々までしっかりとストレッチができるので、血行が良くなって冷え性や肩こりの改善効果も期待ができます。
ピラティス
多くのスポーツ選手もトレーニングとして取り入れているくらい、キレイなボディラインや筋力トレーニング効果が期待できます。筋肉を鍛えることでボディラインの引き締めはもちろん、代謝アップの効果もあるからダイエット目的で取り入れる人も多いんです。普段なかなか使われないインナーマッスルを鍛えられるから、怪我の防止や姿勢の矯正などの効果があるとも言われていますよ♪
また、ピラティスの呼吸法である胸式呼吸は自律神経と深く関わりがあるようなので、自律神経の乱れにも効果があるとのこと。

使用する道具
ヨガ
ヨガで必要なものはヨガマット。動きが緩やかなヨガとはいえ、マットなしでは骨や節々に負担がかかってしまうのでマットを使うのがベストです。
あとは、基本的に自分の体を使ってポーズをとっていくんだけど、ポーズの補助道具としてヨガブロックやヨガベルトといった道具もあります。これらはポーズがキツいと感じる人でも無理なくできるように考えられた道具みたいですね。
また、本格的なヨガになるとボルスターという大きな枕のような道具を使う場合があります。こちらも、重力を利用して体をボルスターに預けることでポーズを取りやすくできる道具です。
ピラティス
ピラティスでもマットは必需品。絶え間なく動いていくので、マットがないと骨や筋肉に負担がかかってきてしまいます。
簡単なポーズならマット以外に道具はいらないんだけれど、上級者になってくるとピラティスボールやストレッチポールといった道具を使ってエクササイズを行います。
また、マシンピラティスという大型マシンを使用するピラティスもあるので、ここまでくると自宅ではなかなかできませんね。
ジムやスタジをに通うようにすると道具が揃っているので、色々なエクササイズをやることができますよ♪

ピラティスとヨガの共通点
ヨガとピラティスでは結構違いがあることがわかりましたね!でも、動作やポーズが似ているものも多いから共通点もあるんです。そこで、どんな共通点があるのかを紹介しますね♪
体を引き締められる
ヨガでもピラティスでも、体の奥深くあるインナーマッスルを使用して行うことからインナーマッスルを鍛えることができます。
そもそもピラティスはインナーマッスルを鍛えるものなんだけど、動きが緩やかなヨガでもポーズをキープするときや深く息を吐く時に体幹を使うんですね。なので共通して体を引き締めることができます。
これによって筋力アップや体のバランスが良くなって正しい姿勢に改善することもできるみたい!
年齢を重ねるごとに筋力は弱まっていくから同時に体型もゆるみがちだけど、ヨガやピラティスを続けることで引き締まった体を維持できるのかもしれません♪
瘦せ体質を作れる
ヨガもピラティスもインナーマッスルを鍛えることができるから、続けていくことで体の代謝がアップしていきます。するとどうでしょう!?そう、今までよりも太りにくく痩せやすい体質に変わっていくことになるんですね♪
また両方とも有酸素運動なので、脂肪の燃焼を促進してくれる効果もあります。だから「ちょっと最近太ったかな」なんて時にも、元の体型に戻しやすくなるということ。
冷え性や姿勢の改善も代謝アップに繋がるので、場合によってはダイエットの必要がなくなるかもしれませんね♪
メンタルも同時に鍛えられる
心と体は繋がっているという言葉を聞いたことはありませんか?ヨガやティラピスの動きでは筋力アップ効果があるので体の忍耐力が付いてくることになりますね。身体の忍耐力が上がることでメンタルの忍耐力も上がっていくと言われています。
ヨガでは瞑想状態になることで客観的に自分を見つめることができたり、呼吸に意識を向けることで本来の自分と向き合うことができたりと、精神的な安定が期待できますよね。
これを続けることでヨガ以外の時間でも自分に余裕を持っていられるようになるみたい。つまり、ちょっとやそっとのことでは動じないメンタルが出来上がるということ。
それに、ティラピスではエクササイズという自分を追い込む動きがあります。これも肉体と同時にメンタルを鍛えることにも繋がってくるんですね!
ヨガもティラピスもストレス解消効果が大きいので、ストレスを溜め込まずにリフレッシュすることができます。

ヨガとピラティスどっちがおすすめ?
ヨガとピラティスそれぞれの効果や違いがわかったところで、実際にどっちがオススメなのか知りたいですよね。これは目的によって選ぶのがベスト。
何を目的にやるのかを明確にして取り組むと、その効果を早く実感できるようになるでしょう。
筋肉やメンタルを強化したい人はヨガ
深い呼吸を優先して行うヨガは、筋肉をつけたい人やメンタルを強くしたいという人にオススメです。ヨガのポーズは普段使われにくい筋肉を使うものが多いので、程よい筋肉をつけることができますよ。
筋力トレーニングほど本格的ではなく少し筋肉をして体をリフレッシュさせたいな〜という人にはちょうど良いと思います。
また、日頃のストレスから解放されたい人や、考え込んでしまう習慣をやめたい!なんて人にもヨガがオススメです。ヨガの深い呼吸や瞑想では精神面を安定させることができるから 、イライラすることが減ったり前向きな気持ちになることができるとされています。
人は疲れてきたりストレスがあると呼吸が浅くなるものなんですって。それをヨガの深い呼吸によってリセットさせることができるんですね♪
体幹や体力を強化したい人はピラティス
体づくりを主な目的とする人にはピラティスがオススメ。体の深層部にあるインナーマッスルを鍛えられるからヨガよりも体の引き締め効果が大きいことと、体力がついて疲れにくい体をつくることができるようです!
引き締め効果に加えて姿勢の矯正や代謝アップ効果もあることから、ボディラインを美しく健康的になりたい人にも良いでしょう。
見ている分にはそんなに大きな動きはないけど、実際にやってみるとしっかりアプローチされているのが実感できるくらいのエクササイズだから、運動不足の解消にもなりますよ!

ルーシーダットンとヨガの違いは何?
ヨガのレッスンに通っていたりするとルーシーダットンという言葉を聞いたことがあるんじゃないでしょうか?このルーシーダットンというのはヨガと何が違うのか、知っていますか?
これもヨガと動きが似ているんですが、ヨガとは違う効果があるものなんです。
起源が違う
ヨガの起源がインドであるのに対して、ルーシーダットンの起源はタイになります。同じヨガの一種にはなっているけどルーシーダットンは「仙人体操」とも言われていて、ヨガに比べて体の動きを重視しているんですよ。
やり方・難易度が違う
ルーシーダットンは独特の呼吸法があります。ヨガの呼吸法とは反対で体を伸ばすときに息を吸って、ポーズをとったら息を止め、そして体を元の位置に戻すときに息を吐くというもの。
こう聞くと難しそうに思うかもしれないけれど、実際にやってみると意外と自然にできちゃいます♪ヨガよりもシンプルで、体がほぐれていくことを楽しみながら行うという部分でも難易度は低くなります。ヨガ初心者の人でも問題なくできるはず。
得られる効果が違う
ルーシーダットンも全身を使った動きになるけれど、特に下半身太りに悩む人にオススメ。お腹周りや足などの下半身に効くポーズが多めなことと、ルーシーダットン特有の呼吸法には代謝の促進効果もあることから、下半身をすっきりさせることができるようです。
この呼吸法は体の代謝を良くして、体全体の血液やリンパの流れをスムーズにする効果があると言われているんですね。起源となるタイの伝統医学では、ルーシーダットンによって健康な体を作ることができると考えられているんですよ。

マタニティピラティスとマタニティヨガの違いは?
マタニティピラティスやマタニティヨガって聞いたことありませんか?マタニティというくらいだから、もちろん妊婦さんのために考えられたもの。この違いも簡単に紹介しますね。
普通のヨガやピラティス同じ違いがある
普通のピラティスとヨガに違いがあるように、マタニティの場合でも同様の違いがあります。マタニティヨガでは精神面を、マタニティピラティスでは肉体面を重点的に行なっていきます。
普通のものよりいくらか動きは緩やかで、過度な負担がかからないように考慮されているけど、効果はしっかりと実感できるものになっているそう。
妊娠中は体が重く、運動不足や精神が不安定になりやすい妊婦さんですが、こういった不調を改善するのにぴったりなのがマタニティピラティス・ヨガなんですね♪
また、ピラティスではインナーマッスルが鍛えられることによって、反りがちになる妊婦さんの腰を正してくれる効果もありますよ。
出産に向けての体力づくりや、骨盤調整として産後のリカバリーもスムーズになるんだとか!

妊婦さんのことを考えたマタニティヨガ・ピラティス
では、普通のピラティスやヨガと、マタニティの場合とではどう違ってくるんでしょうか。ただ単に動きを緩やかにするだけではなく、しっかり妊婦さんのことを考えられた工夫がされているんです!
現在妊娠中の人も、これからという人も、参考にしてみてくださいね♪
激しい動きがない
妊婦さんは色々な面で注意が必要な体です。無理をすることは禁物だから、当然ヨガやピラティスの動きに激しいものはありません。妊婦さんといっても、妊娠初期・中期・後期などの時期によっても体調が変わってくるから、マタニティの場合はこれらも含めて考えられた動きになるんですね。
妊娠中には「仰臥位低血圧症候群」というものがあります。仰向けに寝た時にお腹の赤ちゃんや羊水の重さで血管が圧迫されて低血圧を起こしてしまう危険があるので、ピラティスやヨガでもフラットなポジションでの仰向け姿勢は避けられているんです。仰臥位低血圧症候群の症状がなかったとしても、妊娠後期の妊婦さんにとっては仰向けは苦しい体勢なんですね。
こんな感じで、全ての動きが妊婦さんを考慮したものになっているんですって♪

違いを理解して自分に合った方法を選ぼう
同じような動きでも大きな違いがあるピラティスとヨガなので、何を目的としてやるかによって使い分けるのが良いですね♪メンタルも体も健康的になりたいという人は両方を交互にやるのもオススメですよ!
1回やるだけでも効果が実感できるのでハマってしまう人も多いようです。ピラティスやヨガで普段の生活で溜まったストレスをうまく発散させて、心も体も健康な毎日を過ごせると素敵ですね☆