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ヒアルロン酸に副作用があるって本当?

注射に化粧水にサプリメントに、ヒアルロン酸は美容・健康関連商品で見かけないことなんてないくらい大活躍の成分!その安全性の高さも評価の高いヒアルロン酸だけど、実は少し副作用があるようです。
そんなことを聞くと、全員が全員副作用がでるわけじゃなくても、「自分に副作用が出たらどうしよう?」と不安になりますよね?
そこで私ほそみんが、ヒアルロン酸は何かということや、ささやかれる副作用の真実を暴いていきます。ちゃんと理解して、余計な不安はどこかにやってしまいましょう!
サプリや食べ物など経口摂取の副作用
ヒアルロン酸の肌に対する医学研究によると、ヒアルロン酸の経口摂取は肌の水分量を増加させ、乾燥肌や肌荒れ、しわなどの顔の老化現象を改善することが明らかになっているんです。
経口摂取では基本的に副作用はナシ
安全性試験の結果によると、1日360mg(通常の3倍量)のヒアルロン酸を4週間にわたり摂取したところ、血圧、体重、および肝機能などの明らかな有害事象や副作用は見られなかったとされています。
もともと体内に存在するものだし、体内に取り入れても少しずつ吸収されてなくなっていくものなので、適切に用いれば安全性は高いと言われています。
でも、ヒアルロン酸に限らず、今まで体内に存在していた量を大幅に超えて急激に体内に取り込むことは、肝臓や腎臓に負担をかけちゃいます(汗)
なので長期間にわたる経口摂取は避け、美肌やアンチエイジングなど目的に合わせて適量を使用することが大切です!
ヒアルロン酸注射の副作用
ヒアルロン酸を注射した場合、どのような副作用があるんでしょうか?
アレルギー反応が出る
数千人に一人の可能性でアレルギー反応が出ることがあるようです。ヒアルロン酸は生体との相性がいいから安全面の高さが謳われているんだけど、それでもアレルギー反応が出る可能性がゼロではないんです(汗)
アナフィラキシーショックなどの重篤な症状の報告はないけど、注射して数日から1ヶ月くらいで、注射部分が赤く腫れてきた、皮膚がボコボコと不自然に盛り上がったという例が報告されています。
この場合ヒアルロン酸分解注射を1回打つことで解決することが多いけれど、万が一1回で分解できない場合は、追加で注射することもあるそうです。
アレルギー反応が出ても、分解注射せずに放置していたらいったん落ち着いたものの、数日したら再度腫れてきたから、分解注射をせざるを得なかったという例もあります。

感染による発熱
病院内の清潔が保たれていなかった、施術の際の消毒が十分でなかったなどの理由で細菌に感染し、発熱することがあります。こうした理由では最近の病院ではもうほとんどないと思うんだけど、ヒアルロン酸を体外から注射針を使用して皮膚内に注入する限り、細菌が混入することは絶対にないと断言することはできないですね。
あまりないことにしても、もし施術後に痛みや腫れが出てくるようなら、施術を受けた病院に相談するようにしましょ。大体は抗生物質を投与することで炎症が治まるそうです♪
むくみや腫れ
施術してから回復するまでの2,3日間や、注入量にある程度ボリュームがあったり、目の下などの皮膚の薄いところに注入した場合、その刺激でむくみや腫れが出ることがあります。
特に60代後半以上となると、もともと皮膚のゆるみが強いから、皮膚が伸びてむくみや腫れが強調される傾向があるんですって。
もし、内出血や感染症が起こった場合は腫れが長引くこともあります。最近ではほとんど見られなくなったアレルギー反応で腫れが現れることもあるそうです!
しこりや異物性肉芽種ができる
化粧水で使われるヒアルロン酸はトロッとしたイメージがあるかもしれないけれど、注射に使われるヒアルロン酸は硬い液体と表現するのがふさわしいです。
なぜって?顎づくりとか、しっかりした部分を作る目的でする注射は、ある程度硬さがないと効果が得られないから。
注入したヒアルロン酸は、皮膚の上から触るとコロコロ♪とした感触が伝わってくることがあります。これをしこりと思うケースもあるようだけど、どちらかと言うとヒアルロン酸の硬さゆえの性質と考えた方がいいでしょうね。
ただ以下の場合は、異物性肉芽腫と呼ばれる本当のしこりができたと考えられます。
- ヒアルロン酸の質が悪く、通常より硬いものを使った
- 混ぜ物のしてあるヒアルロン酸を使った
- 1度に多くの量を注入した
- 体がヒアルロン酸を異物と感じた
- 何度も分解注射を行った
異物性肉芽腫は放置していても体に悪影響があるわけではないけれど、どんどん硬さを増し、場所が固定されてしまいます。異物性肉芽腫を取り除くためには、広範囲に切除する必要があるんです…。

さらに危険な注入失敗によるリスク
たかだか注射1本と言っても、注入を失敗すると思いもよらないリスクを負うことになります。
注入部分の肌表面に凹凸ができる
ヒアルロン酸の注入方法はいろいろあって、適切なところに注入する必要があるので、実はお医者様の技術力や認識力が問われるんです。
均等に注入できなかったり、適量を注入できなかった場合、注入部分の肌表面に凹凸ができる可能性があります。
特に多く見られるのは目の下のたるみ部分、他にも笑うと目元や頬の膨らみが異様に強調されたり、ホウレイ線に微妙な段差が出てくるといった事例もあります。
注入してすぐは何もなかったけれど、数週間から数ヶ月して膨らみが目立ってくるということもあるそうです(><)
その場合ヒアルロニダーゼというヒアルロン酸を溶かす薬で分解注射し、早めに体に吸収させるようにするらしいんだけど、ヒアルロン酸の種類によってはきれいに溶かせない可能性もあると言われています。
内出血が起きる
お医者様は細い針を使用したり、マイクロカニューレと呼ばれる先の尖っていない針を使用することで、できるだけ内出血や痛みを防ごうとします。
でも、それらをうまく取り扱うことができなかった場合、誤って毛細血管を傷つけ、大なり小なり内出血が起きることがあります。ただ、まったく内出血を起こさずに施術を終えるのは、ベテラン医師でも難しいと言われているんです。
内出血が起きた場合、むくみや腫れがひくのに平均1~2週間を要すると言われています。ほとんどの場合そのまま放置しておけば自然に消えるので、それほど心配する必要はないと思います。
でも、稀に内出血の量が多く、顔がパンパンに腫れたという事例も報告されています(涙)

塞栓ができてしまう
とてもレアケースなんだけど、注入したヒアルロン酸が誤って血管内に入ると、血流障害が起こり塞栓を引き起こすことがあります。症状が軽度であれば皮がむける程度で済むけど、最悪皮膚組織の壊死に至ってしまう場合があります。
目のまわりへの注入で失明した、ほうれい線への注入で鼻が壊死したといった悲劇が実際に起こっているんです(汗)
この動脈塞栓症はコラーゲンや脂肪注入でも、注射する際に少なからず存在するリスク!先の丸いマイクロカニューレ針を使用することで、ある程度リスクは回避することができると言われています。
でも動脈塞栓症のリスクを低下させるには、医師の技術によるところが最も大きいとされているんですね。

注入箇所が青く見えてしまう
皮膚の浅い位置にヒアルロン酸を注入した場合によく見られるのがチンダル現象です。ヒアルロン酸を注入した部分が光に透けて見える現象のことで、目の下のたるみを改善する目的で注入した時に起きやすいと言われています。
ファンデーションやコンシーラーで隠せる程度のこともよくあるから、それほど神経質になることはないと思うんだけど、どうしても気になる場合は分解注射で対処する必要がありますね。
ヒアルロン酸目薬の副作用
ドライアイ用目薬として処方されることの多いヒアルロン酸は、症例は少ないものの副作用が出ることもあるようです。現れやすい副作用を簡潔に説明しますね♪
かゆみが出る
ヒアルロン酸やそのほか目薬に入っている成分が刺激となって、かゆみがでるときがあるようです。
目のごろつきを感じる
目のごろつきって、目に感じる軽い痛みや変な感じ、目に何か入っているような異物感のこと。
コンタクトレンズを長い時間つけてると、目薬をさした時にゴロッとした感じがするみたいです(><)
結膜が充血する
乾いた目にヒアルロン酸目薬をさすと、目が赤く充血することがあるみたい…。
まぶたの炎症が起きる
花粉症とかのアレルギーもちだったり、アイラインとかの化粧品が目に入ると、ヒアルロン酸目薬をさしたとき、まぶたに炎症が起こることがあります。
ヒアルロン酸目薬でドライアイが悪化することがあるってホント?
ヒアルロン酸0.1%点眼薬には防腐剤が含まれているものもあり、その防腐剤によって強い刺激を感じることがあります。
目の表面が炎症を起こしていたり、傷があったりするとしみることがあります。「目がしみて涙が流れる」ことを繰り返すと、本来あるはずの涙までドバッと流れ出て、ついにはなくなってしまいます(><)そうするとさらなる目の乾燥を招いて、ドライアイが悪化することも。
特にソフトコンタクトレンズを使用している場合、コンタクトレンズに悪影響を及ぼす可能性があるので要注意です!
そもそもヒアルロン酸とは何?
これまで散々ヒアルロン酸の副作用についてお話してきたけれど、ここで原点に戻って、ヒアルロン酸が何モノかというお話をしたいと思います!
もともと体内に存在している
ヒアルロン酸はもともと人間の体内にあるムコ多糖類というネバネバした成分のひとつです。ヒアルロン酸は皮膚や関節、目に含まれています。
人間の皮膚は外側から順番に、表皮・真皮・皮下組織の3つの層に大きく分かれていて、表皮の約10倍の厚みがある真皮には、特にヒアルロン酸が多く含まれていると言われています。
基本的に真皮のコラーゲンやエラスチンなどの細胞と細胞との間に多くあって、それぞれの細胞をつなぎとめたり、クッションのような役割で細胞を守ったりしています。関節では潤滑油のような役割をしています。

保水力に優れた成分
ヒアルロン酸には水分をキープする役割もあります。その保水力はヒアルロン酸そのものの重量の約6,000倍(1gで水6リットル相当)と言われています。それに、温度や湿度などの影響を受けることが少ないため、肌の保湿にはとても有効とされています。
ヒアルロン酸が多く含まれる肌は、みずみずしく潤いや張りがあり、若々しい印象を与えるけれど、真皮のヒアルロン酸が少なくなると水分をキープできず、皮膚の表面が乾燥して、お肌のハリもなくなっていってしまいます(涙)

ヒアルロン酸の効果
せっかくなので、本来いいとされるヒアルロン酸の効果も知っておきましょ♪
肌の潤いやハリをアップ
ヒアルロン酸のたくさんの水分をキープすることで、肌や軟骨にうるおいを与えることができます。
化粧品に含まれているヒアルロン酸は分子が大きいので、肌に塗っても表皮の1番外側にある角質層に留まり真皮までは届かないんだけど、その分角質層の水分を抱え込み、ある一定以上の水分が蒸発するのを防いでくれる効果があります☆
そして、コラーゲンやエラスチンなどの細胞と細胞との間の隙間を埋めるようにゼリー状になって、肌の潤いやハリをアップさせてくれるんです!
関節の痛みを緩和する
ヒアルロン酸は体中のいろいろなところに存在しています。でも、どうしても年齢とともに減少していくので、体中の関節にも同じように影響が出て、ひじやひざの動きが鈍くなったり痛みが出たりするんです(涙)
関節は軟骨と関節液に守られていて、関節の動きを滑らかにする働きがあるヒアルロン酸を補うことで、含まれるたくさんの水分がクッションのような役割を果たし、衝撃が吸収され、痛みを緩和したりスムーズに関節を動かしたりすることができるようになるんです♪
女性ホルモンのバランスを整える
ヒアルロン酸は女性らしい体づくりにも一役買っていて、女性ホルモンのバランスを正常に近づける効果があるとも言われています。
ヒアルロン酸の女性ホルモン効果
- 更年期障害の症状として代表的な動悸や発汗などを抑える
- 排卵を促し、月経周期の乱れを改善する
- 生理痛を和らげる
- 自律神経の乱れを防ぐ
- 加齢による女性ホルモンの分泌量を促す
ドライアイの改善
ヒアルロン酸は眼球の硝子体に多く含まれると言われています。硝子体とは水晶体の後ろにあるゼリー状になっている組織のことで、99%が水分でできているんですって。
この豊富な水分をつなぎ止めることで、硝子体を丸く保ったり、衝撃や刺激から網膜を保護するクッションのような役割を果たすのがヒアルロン酸。
ドライアイは涙の量が少なくなることで、涙が目を保護できなくなることで起こります。ヒアルロン酸はその保水力と粘弾性で、目薬を長く目の表面にキープすることができると言われています。

動脈硬化や心筋梗塞の予防
本来、血管にはヒアルロン酸がたっぷり含まれていて、しなやかで弾力たっぷり☆でも、年齢とともにヒアルロン酸が少なくなって、それと同時に血管も硬く細くなって、動脈硬化を引き起こしやすくなります。
動脈硬化が進行し血圧が上昇すると血栓が作られて、心筋梗塞などのコワい病気を招く可能性もあります…。

経口摂取・注射に注意が必要な人
妊娠している人
ヒアルロン酸注射の影響は、妊娠時でも変わりはないとされています。ただ、母体に与えるわずかな刺激が胎児に何かしらの影響を及ぼすかどうかは、今のところはっきりとはわかっていないんです(><)
注射を打った場所から感染症にかかる可能性もゼロとは言い切れないし、ヒアルロン酸そのものは安全であったとしても、そこに混入してある他の成分によって副作用が引き起こされる可能性もないとは言い切れないんですよね。

安全な成分だけど副作用もあることを知っておこう!
決して怖がらせるわけじゃないけど、安全な成分と謳われているヒアルロン酸にも副作用があるということは頭に入れておきましょうね。
もし、ヒアルロン酸を注射する機会があるなら「自分は大丈夫」と思い込むことなく、どのような副作用があるか医師にきちんと確認するようにしましょう。