みんなにも知ってほしい、酵素が持つ驚きの効果!

脚やせに成功して、いまは美脚を目指して修行中、スラリ編集長「ほそみん」こと細見すらり(ほそみ すらり)です。
そんな私が注目したのは、酵素の効果と役割でした。当時は「酵素って酸素と何が違うの?」というレベルから、「どうやら身体に良いみたいね」となり、「酵素はダイエットの成功に欠かせないんだ!」とどんどん知識をつけていきました。
脚やせ願望のあるみなさんのなかにも、当時のほそみんと同じ程度にしか、酵素のことを知らない人も多いのではないでしょうか。知れば知るほど重要性が分かる酵素。まずは酵素の役割やダイエット効果につながる仕組みについてお伝えします。
正しい知識で効率的な脚やせを実現するためにも、酵素のヒミツに触れてみてください。
酵素ってなに? 基本のキをおさらいしましょう
ひと言で酵素をいい表すと、私たち人間や動物が生きるために絶対に必要なもの。生体内で発生する化学反応に対して、触媒の役割を果たしているタンパク質です。正確には、ミネラルの周りにタンパク質が巻き付いたものなのですが、小難しい話は置いときましょう。
私たちが生命活動を維持するために、確実に止めてはいけないことがあるのですが、なんだと思いますか?ひとつは、呼吸や脈拍。止まったら死んでしまいますからね。ほかにも筋肉を動かしたり血液を循環させたり、体内では生きるための活動=生体反応が繰り返されています。
この生体反応のすべてを担っているのが、みなさんが深く理解していない酵素なんです。どうですか?良くわからない存在だけど、とにかく酵素がないと生きていけないことだけはご理解いただけたかと思います。
さらに酵素は生体反応を担うだけではなく、身体のなかにある栄養素をエネルギーに変換してくれる作用があるんです。つまり酵素がなければ、どれだけ栄養素を摂取してもエネルギーに変わらない。何の役にも立たないということなのです。
生命の源、酵素の力は洗剤にも使われている
酵素の持つ絶対的な役割についてお伝えしたところで、もう少し詳しく解説してみますね。
酵素の歴史は意外と新しく、1985年にアメリカの医学者であるエドワードハウエル博士が、その重要性を説いたことが今日の広まりに大きく影響しています。酵素栄養学という本を執筆し、酵素と食事、健康について詳細に記されていました。酵素を広めてくれたエドワード博士に、私の脚やせ成功の感謝を込めて拍手を贈りたいとこです。
現在では博士の酵素栄養学を基にして、多くの酵素に関する書籍が発刊されるまでに至っています。どの書籍でも語られているのが、酵素は食べ物の消化や皮脂の新陳代謝、血液の循環など、私たちが生きるために欠かせない役割を担っていること。正に、生命の源ともいえる存在なんです。
少し話がそれますが、私たちが日常生活で酵素と触れ合うタイミングは、もしかしたら洗濯のときじゃないですか? 数年前から洗濯用洗剤に酵素が入ったとして、酵素パワーの洗剤がテレビCMを賑わせていたことがありました。
酵素が入ったことにより、洗濯物にこびりついた皮脂や垢が落ちやすくなったというウリ文句を覚えている人も多いでしょう。あれは酵素の力により、タンパク質や脂肪を分解してくれることから、驚きの白さ!を実現しているんです。
先に説明した酵素栄養学という学問が成立していること、洗濯物を白く洗い上げるために用いられていることからも、なにやら酵素は凄い力を持っているんだ!ということが伝わったのではないでしょうか。
酵素には大きく分けて3種類あるって知ってる?
ここまで簡単に、酵素の役割とその歴史についてご紹介しました。さらに深掘りして、酵素の持つ力や機能についてみていきましょう。
酵素を詳しく知る足がかりとして、まずは3種類の酵素についてお伝えします。実はひと言で酵素といっても、大分して3種類の酵素があるんです。細かく分類すると、その数は数千ともいわれ、さらに新しい酵素の発見もつづいていることから、将来的にはもっとたくさんの酵素が発見されることでしょう。
酵素博士を目指すわけではありませんので、基本的な3種類についてだけ知っておいてくださいね。酵素の代表選手は、消化酵素と代謝酵素と食物酵素。まずは消化酵素から詳しくみていきましょう。
食べ物の消化をサポートする消化酵素
私たちの毎日の食事などで摂った栄養を、身体のなかに吸収する目的で、食べ物の分解と紹介を手伝ってくれるのが消化酵素。
あとで紹介する代謝酵素と合わせて、体内酵素(潜在酵素)とも呼ばれています。それぞれ私たちの体内に自然と存在している酵素の種類なんです。
食べたものを分解して消化させるのに、どうして消化酵素が必要なのでしょうか。栄養を吸収してくれる器官として、腸が存在しています。栄養を体内に摂り入れてくれるのは、大腸や小腸の役割なんですね。
ただし食べ物の消化自体や分解は、腸が担当することはできません。そこで消化酵素の出番。栄養分の吸収は腸に、食べ物の消化と分解は消化酵素にと、役割分担をしているんですね。
私たちの身体のなかで、消化酵素が存在するのは唾液や胃液、膵液、胆液、小腸液など5000種類にも及びます。身体のあちこちに存在して、食べ物の消化や分解をサポートしてくれているんです。
代表的な消化酵素には、以下の物があります。
- 唾液のなかに存在する、アミラーゼ
- 胃液のなかに存在する、プロテアーゼ
- 膵液のなかに存在する、リパーゼ
アミラーゼはでんぷんをブドウ糖に分解し、プロテアーゼはタンパク質をアミノ酸に分解し、リパーゼは脂肪を脂肪酸に分解する働きをになっていると覚えておいてください。
消化酵素が不足するとこんな悪影響が
ダイエットのためにも重要な役割を担っている消化酵素ですが、不足すると私たちの身体にさまざまな悪影響を及ぼします。代表的な不具合は以下のようなもの。
【太りやすくなる】
ダイエットをがんばっているのに痩せられない人は、脂肪を分解するリパーゼが足りない可能性があります。
【生活習慣病のリスク】
血液のなかにある糖分が分解されにくくなることで、血液自体がドロドロになり、糖尿病などの生活習慣病になるリスクが高まります。また老化が促進されるという、恐ろしい影響もあるので注意が必要です。
【便秘や下痢】
食べ物を消化する力が弱まるため、胃腸に大きなダメージを与えることに。便秘や下痢、軟便など、消化不良から引き起こされる症状がみられるケースもあります。
消化酵素が不足する原因
消化酵素の不足は、ダイエット成功の鍵を握っているだけではなく、大きな病気のリスクもあるのです。では、なぜ消化酵素が不足してしまうのでしょうか。考えられる原因は3つ!以下のチェックリストに該当する生活習慣がある人は、見直しを考えてみてください。
酵素が不足する原因
- アルコール類の過剰摂取
- 添加物や油分の多い食品の摂取過多
- 過度なストレスの蓄積
お酒をたくさん飲むと、アルコールの分解にたくさんの消化酵素が必要となります。また添加物や油分の多い食べ物の消化にも、大量な消化酵素を消費。足りなくなるのも当然の結果ですね。さらに消化酵素はデリケートな存在なため、ストレスによって減少してしまうことにも注意が必要です。
身体の修復や再生をサポートする代謝酵素
消化酵素によって消化と分解された栄養分を、身体中の細胞に届けるのが代謝酵素の役割。消化酵素があることで、栄養素がエネルギーに変換されます。大切なエネルギーを身体のなかで働かせるために存在しているんですね。
届けられたエネルギーは、身体を動かすこと=運動や呼吸、脳が思考すること、老廃物を排出すること、身体に侵入してきたウイルスとの戦い、肌の新陳代謝といった、生体の活動に欠かせない働きをします。
体内環境を整えて、免疫力を高め身体の健康を保つという大きな使命を果たしているのが、代謝酵素というわけです。消化酵素が働き、代謝酵素が機能することを繰り返して、身体の健康が維持されています。
代表的な代謝酵素の働きには、以下のものがあります。
- 新陳代謝の促進
- 脂肪の分解を促進
- 免疫力の向上
- 自然治癒力の促進
- 血液をきれいにする
- 毒素を排出
栄養を細胞に送り届けることで、新陳代謝が促進されます。余分な脂肪を分解して排出してくれるのも、代謝酵素のおかげ。免疫力や自然治癒力を高めることで、病気やウイルスから守ったり、身体の悪い症状を改善してくれてもいます。
血液がサラサラな状態でいられるのも、取り込んでしまった毒素を排出してくれるのも、消化酵素が貢献しているんですね。
代謝酵素の不足による悪影響と原因
代謝酵素が不足することで起こりうる悪影響には以下のものがあります。
代謝酵素が不足することで起こりうる悪影響
- 肥満になる
- 便秘などの消化器不調
- 疲労からの回復が遅れる
- 老化が促進される
ダイエットや健康体を維持するためには、大敵となる症状が表れます。代謝酵素が不足してしまう一番の原因は、加齢に伴う減少です。残念ながら私たちは、歳を重ねることから逃れられません。逆に考えると、加齢による代謝酵素の減少は自然のこと。減少を遅らせる工夫や不足を補うことで対応していきましょう。
消化酵素と代謝酵素の不思議な関係
ここでひとつ、豆知識をご紹介しましょう。先述した酵素栄養学の著者であるエドワード博士は、消化酵素を消費しすぎると代謝酵素が不足してしまうという説を唱えています。
体内酵素という大元になる酵素があり、それが消化と代謝2種類の酵素の素になっていると考えられています。素となる体内酵素の総量は決まっていて、消化の働きが忙しくなる=消化酵素が多く必要になると代謝酵素が減少し、逆に病気にかかって代謝の働きが活発になると消化酵素が減少するという考えです。
消化酵素と代謝酵素を合わせた体内酵素は、全体の量が固定されていて、どちらかの役割に寄ってしまうことで、残された酵素の量が減少してしまうというわけ。加齢で減少する代謝酵素を守るためにも、脂っこい物を食べすぎたりお酒を飲みすぎるなど、大量の消化酵素が必要な状態をつくらないようにしたいものですね。
消化酵素の働きをサポートする食物酵素
人間の身体って上手にできているなと感心するのですが、体内に自然と存在する消化酵素と代謝酵素のほかに、外から摂り入れられる酵素もあります。それが食物酵素であり、名前のとおり食べ物から摂取できる酵素なんです。
その働きは、食べ物の消化を助けること。消化酵素の働きをサポートしてくれる役割です。不足すると怖い消化酵素ですが、食物酵素という外部から摂り入れる方法でケアできてしまうというわけ。
このように身体の外から摂り入れられる酵素のことを、体外酵素と呼びます。体外酵素である食物酵素は、生の食べ物や発酵食品に含まれており、それらを食べることで身体に摂り入れることが可能です。体内酵素のサポート役という位置づけですね。
食物酵素の働き
食物酵素の持つ働きは、事前消化にあります。食べ物を食べる前の段階で、食物自体の消化をあらかじめ進めてくれているのです。
新鮮な野菜や果物、お刺身などの生ものを食べたとき、納豆や味噌といった発酵食品を食べたとき、食物酵素を摂り入れることができます。お寿司や生の果物を食べたあと、お腹がスッキリしたと感じることがありますよね。あれこそ、食物酵素が消化と消化酵素をサポートしてくれている効果なんです。
新鮮な生の野菜や果物・お刺身、また納豆や味噌などの発酵食品に含まれる食物酵素は、消化を助け、体内の消化酵素の無駄遣いに歯止めをかけてくれます。
先に紹介したように、消化酵素と代謝酵素の比率を考えた場合、食物酵素の活用で消化酵素の働きを節約することが大事だとわかります。体内酵素の働きは、なるべく新陳代謝の活性や病気の予防、解毒などに活用したいもの。お肌や胃腸の調子を良くしたり、代謝を高めることで痩せやすい身体に近づけることが期待できるんですね。
3大酵素の役割まとめ
主な酵素の種類、消化酵素、代謝酵素、食物酵素についてご紹介しました。少し専門的な内容が多かったので、ここで酵素の役割についておさらいしておきましょう。
酵素の役割は、主に以下のものがあります。
- 呼吸をする
- 心臓を動かす
- 血液を循環させる
- 老廃物を排出させる
- ウイルスから身体を守る
- お肌の新陳代謝を促す
消化酵素と代謝酵素のバランスについてもお伝えしたように、それぞれの分泌と維持、そしてバランスを助けるための食物酵素を摂取することが大切なのです。
酵素が果たす、身体に嬉しい5つの効果
酵素の種類と役割、バランス維持の方法がわかったところで、いよいよ核心に迫っていきますよ。「酵素が大事なのはわかったけど、それだけ?ダイエットへの効果は?」という声が聞こえてきそうなところで、その嬉しい効果についてご紹介です。
酵素が果たす効果のなかでも、脚やせとダイエットを考えるアナタにとっての嬉しい効果は5つ!ひとつずつ解説していきますので、ウキウキしながら読み進めてくださいね。
酵素が持つダイエット効果
まず、みなさんがもっとも感心を寄せているでしょう、酵素によるダイエット効果についてご紹介します。
消化酵素リパーゼによるダイエット効果
膵液のなかに存在する消化酵素のリパーゼは、脂肪を分解してくれる酵素です。ちなみに膵液とは、膵臓で分泌される体液(消化液)のこと。脂肪を分解するリパーゼは、その機能から別名を脂肪分解酵素とも呼ばれています。
ダイエットをしているのになかなか痩せられないという人には、この脂肪を分解するリパーゼの分泌が不足している可能性が高いといえるでしょう。
2種類のリパーゼがダイエット効果を発揮
脂肪分解酵素リパーゼは、2種類が存在します。それぞれ作用が異なりますので、簡単に解説しますね。
【リポ蛋白リパーゼ(LPL)】
リポ蛋白リパーゼは、中性脂肪を分解する作用があります。
リポ蛋白リパーゼが不足すると、超悪玉コレステロールが増加する原因となるのです。血液中の中性脂肪増加、動脈硬化に繋がるとされ、ダイエットに欠かせない中性脂肪の分解だけでなく、健康のためにも欠かせない酵素といえますね。
【ホルモン感受性リパーゼ(HPL)】
ホルモン感受性リパーゼ(HPL)は、中性脂肪の分解に加えて放出させる役割も果たしています。
分解された脂肪は、遊離脂肪酸やグリセロールと呼ばれるエネルギーに形を変えて、体内の臓器へと運ばれます。脂肪を効率よくエネルギーに変換するためにも、ホルモン感受性リパーゼ(HPL)が必須の酵素なのです。
2種類あるリパーゼがそれぞれ協力・分担することで、脂肪を分解し排出、または消費することになり、脂肪が蓄積しにくい身体になるんですね。
消化酵素による便秘解消の効果
ダイエットを成功させるためには、絶対に解消しておきたい便秘。消化酵素が不足することで、便秘の原因であることは先述したとおりです。消化酵素の不足による便秘のメカニズムについて、少しだけ触れてみましょう。
消化酵素の分泌が不足すると、消化吸収率の低下につながります。この低下が便秘を引き起こすのです。
ですから消化酵素の働きによって得られる効果は、消化吸収率の維持と向上による便秘解消。消化酵素が持つ分解・消化の働きによって、腸内環境を整える整腸作用が活性化されて、お通じが良くなるというわけです。
便秘解消はダイエットの初歩中の初歩ですから、必ず規則正しいお通じのある身体にしておきたいですね。
酵素で得られる美肌・アンチエイジング効果
酵素が持つ嬉しい効果として、女性(男性でも?)にはたまらない美肌効果とアンチエイジング効果があるんです。
酵素の働きには、ビタミンやミネラルを活性化する効果もあります。ビタミン・ミネラルの働きが強まることで、体内の活性酸素を除去することができるんです。活性酸素が増えすぎると、体内の細胞にダメージを与えて、組織が衰えてしまうことは有名ですよね?
悪の権化のように言われている活性酸素にも、身体の健康維持のために大切な役割があります。私たち人間の血液や体液には、外界から侵入してくる細菌やカビ、ウイルスを退治してくれる白血球やリンパ球の存在が。このときウイルスなどを退治するために武器として利用するのが活性酸素なんです。
ですから活性酸素そのものが悪役なのではなく、増えすぎると体内組織の衰えを誘発するために注意が必要というわけ。酵素の役割は、増えすぎた活性酸素を無害なものに変えてくれることにあります。
余剰な活性酸素を酵素の力で減らすことにより、シワや皮膚のたるみを防いでくれますし、代謝が活性化してターンオーバーを正常化したり、新しいお肌の細胞を生成することができるんです。
酵素で得られる免疫力向上効果
私たちが病気になる理由のひとつとして、免疫力が下がることにより異物や抗原への抵抗力の低下が挙げられます。ではどうして免疫力が落ちてしまうのでしょうか。
原因のひとつとして、腸内環境の悪化が考えられます。病気に対する免疫機能に、腸の働きが影響しているからです。逆説的に考えると、腸内環境を整えることで、免疫力の低下抑制はもちろん、病気に対する抵抗力を向上させることもできるということ。
そこで強い味方となるのが酵素です。酵素は腸内環境を整えるための善玉菌を生成してくれます。また代謝を向上させる作用もあるため、体温の上昇が期待できるでしょう。基礎体温が上がることでも免疫力は高まりますので、ふたつの理由から、酵素は免疫力の向上に貢献してくれるのです。
酵素で得られるメンタル安定効果
最後のご紹介する酵素の嬉しい効果は、メンタルが安定すること。私たちの気持ちの浮き沈みや精神状態には、自律神経の働きと機能が強く影響します。自律神経が乱れることにより、精神状態が不安定になり身体だけではなく心まで不調をきたすのです。
自律神経にはふたつの種類があり、交感神経と副交感神経にわかれています。それぞれが状況によって優位になり、副交感神経が優位の状況をつくることで、自律神経が安定し、私たちの気持ちが落ち着いたり、体力の回復に好影響があるのです。
酵素が持つ効果には、睡眠中の自律神経を安定させる作用があります。つまり酵素の働きにより、自律神経のなかの副交感神経が優位になるということ。睡眠中に副交感神経が働くことで、身体も心も安定するのです。
体内酵素を効率よく増やす方法&食品
酵素の持つ素晴らしい力と重要性を理解いただいたところで、やっぱり知りたいのは「じゃあどうやったら酵素が増えてダイエットに成功するの?」ということですよね。
ご期待に答えて、体内酵素を効率よく増やす方法と摂取すべき食べ物をご紹介します。
体内酵素を効率よく増やすバランスの良い食生活
体内酵素を効率よく増やすためには、バランスの良い食生活が一番の方法です。なかでもきちんと摂取したい栄養素は、ビタミンとミネラル。
ビタミンのなかでも、ビタミンB群とビタミンC、ビタミンKが重要です。これらのビタミンとミネラルが不足すると、酵素が体内で活動する元気を失ってしまいます。積極的に摂りたい、摂るべき栄養素なんですね。酵素食品とともに、ビタミンやミネラルを含む食品を摂取していきましょう。
ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンK、ミネラルを含む食材リスト
栄養素 | ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンK、ミネラルを多く含む食材 |
---|---|
ビタミンB | 豚肉、うなぎ、豚レバー、卵 |
ビタミンC | パプリカ、パセリ、芽キャベツ |
ビタミンK | ひきわり納豆、パセリ、しそ、モロヘイヤ |
ビタミンミネラル | 桜えび、うるめいわし、焼き海苔、わかめ、納豆 |
酵素の種類と役割、含まれる食材リスト
ビタミンとミネラルのバランスと同様に、理解したうえで効率よく摂取したい食品があります。実は食べ物の種類によって、含まれている酵素の性質が異なるためです。各性質と多く含まれる食品を把握して、どの酵素も均一に摂取するのがベスト!
酵素の種類 | 役割 | 酵素を多く含む食材 |
---|---|---|
炭水化物分解酵素 | 炭水化物の吸収消化分解を助ける | キャベツ、じゃがいも、なす、パプリカ、生姜、パイナップル、バナナ、梨、キウイ |
タンパク質分解酵素 | タンパク質の吸収消化分解を助ける | キャベツ、ほうれん草、ニラ、ブロッコリー、ゴーヤ、アボカド、りんご、プルーン |
脂肪分解酵素 | 脂肪の吸収消化分解を助ける | 大根、トマト、グレープフルーツ、セロリ、いちご、いちじく |
効率の良い摂取方法は、よく噛んで食べること
酵素の種類や役割、たくさん摂取できる食材を知ったところで、次は効率的な食べ方をみてみましょう。どれだけ多くの食品を食べても、効率の悪い摂取方法では意味がありません。むしろ大量に食べることになれば、ダイエットにはつながりませんからね。
重要なのは、「よく噛んで食べること」につきます。しっかり噛んで食べることで、酵素の分解効率を最大限に高めることができるんです。
またよく噛むという動作は、唾液の分泌を高めてくれます。唾液のなかには消化酵素であるアミラーゼが含まれているんですよね。つまり、よく噛んで食べることは、消化酵素の分泌量を高めてくれることに。
消化吸収を促進してくれる上に、消化酵素の消費を抑えてくれる食べ方が、「よく噛んで食べる」という方法なんですね。
調理方法は「すりおろし」で決まり!
酵素を多く含む食品、効率的な食べ方について理解いただけましたか?最後に覚えておいていただきたいのが、食材の調理方法です。食べたいメニューによっては、これから紹介する最適な調理方法ができないケースもありますが、酵素を摂取するという目的であれば、この方法が一番なんです。
もっとも酵素を効率的に摂取できる調理方法は、「すりおろし」で決まり。すろおろすことによって、酵素の量が2〜3倍に増加します。また細胞膜に覆われている酵素が、すりおろすことで外に出てくれるんです。
ひとつだけ注意点として、すりおろしたあとはすぐに食べることをオススメします。すりおろしてから時間が経過すると、酸化が進んでしまうのです。酸化することで、酵素やビタミンが失われてしまうという残念な結果に。酵素を多く含む食品は、すりおろしたらすぐに食べることを忘れないでくださいね。
発酵食品から酵素を摂取するのも一案
酵素を多く含む食品とその摂り方の最終方法として、秘伝中の秘伝をご紹介しておきますね。それは、発酵食品から摂取する方法。
新鮮な生の野菜や魚には豊富に酵素が含まれています。実はそれ以外にも、発酵食品にも大量の酵素が含まれているんですよ。
発酵食品の代表選手といえば、納豆、みそ、ぬか漬け、漬物、麹、醤油など。外国から入ってきた食品であれば、韓国のキムチやヨーロッパのチーズ・ヨーグルトも発酵食品です。
発酵について少し説明すると、酵母や酵素などの微生物=菌類が食品のなかで作用し、糖質やでんぷん、タンパク質を分解してくれる働きのこと。各成分を分解することで、身体に優しい成分を含んだ発酵食品が誕生するんです。
豆知識としては、発酵食品はその発酵作用によって、うまみ成分をつくり出します。私たちが食べたときに「美味しい!」と感じる成分がうまみの正体。美味しくて身体に良いなんて、発酵食品様々ですね。
もうひとつ発酵食品が持つ利点として、栄養の吸収を助けることがあります。生の食べ物は体内の消化酵素によって消化を促進しますが、発酵食品は食べる前から消化を助けてくれているんです。
覚えておきたい調理方法の注意点
酵素を効率よく摂取するための調理方法として、すりおろしをご紹介しました。とはいえ、すべての食材がすりおろせるわけではありませんよね。すりおろし以外の調理方法を選んだ場合、ひとつだけ注意してほしいことがあります。それは加熱調理をしないこと。
酵素はその性質として、とても熱に弱い成分なんです。加熱調理をすることで、酵素は活性力を失ってしまいます。酵素が元気をなくしてしまう温度は、50度〜70度。せっかく酵素を摂るのですから、加熱以外の調理方法を試してみてくださいね。
ちなみに酵素の活性力と加熱時間・温度の関係は以下のようになっています。
- 48度で2時間の加熱
- 50度で20分の加熱
- 53度で2分の加熱
53度になると、たったの2分で効力を失ってしまうんです。酵素の偉大な力を無にするなんて、とてももったいないですよね。絶対に気をつけてください。
ただし、私たちが健康なときの体内温度である38度〜40度は、酵素がもっとも活性化する温度帯になっています。本当に人間の身体は上手くできているものですね。
もうひとつ知識として、冷凍と酵素の関係についてもご紹介しておきます。ついつい作りすぎてしまった料理や買い込んでしまった食材を、冷凍保存することがありますよね。でも冷凍で酵素が死滅してしまうとしたら……?
安心してください。確かに冷凍することで酵素の元気はなくなりますが、ゼロになるわけではありません。動きが鈍くはなりますが、酵素は生きたまま眠りにつくだけ。解凍して体内に摂り入れた場合、冷凍前と同じではないものの、きちんと活動してくれるんです。
どのくらいの期間、酵素を摂取するのが正解?
酵素を摂取するために食生活を見直すことは、健康のために絶対に必要です。できることなら、一生、食生活には気を配りたいもの。とはいえ、「どれくらい摂取したら効くの?」という疑問を持つのも当然ですので、酵素の摂取期間についてご紹介します。
酵素を摂取しつづける期間としては、まずは3ヶ月を目安にしてください。なぜなら人間の体内環境は、3ヶ月で変化すると言われているからです。3ヶ月を長いと感じるか短いと感じるかに個人差がありますが、一定期間の継続が必要になります。
せっかくなので、酵素が効いてくる周期を部位ごとにご紹介しておきますね。
- 骨=3〜5年周期
- 血液=4ヶ月周期
- 胃=5日周期
- 筋肉、肝臓=2ヶ月周期
- 小腸=2日周期
- 肌、髪=1ヶ月周期
1ヶ月程度で効果があるとされる、髪の毛やお肌についてなら、外見の変化として確認することができそうです。でも骨や血液、内蔵など通常では見えない部分でも、同じように継続することで健康になっていきます。ぜひ、まずは3ヶ月つづけてみてくださいね。
いますぐ改善、酵素が減る悪い生活習慣
酵素の効果的な摂り方を覚えたら、同時に抑えておきたいのが、酵素を減らしてしまう原因。増やすことと同じくらいに、減らさないための行動も重要ですからね。ついついやってしまいがちな生活習慣のなかから、酵素を減らす原因についてご紹介します。
酵素を減らす偏った食生活
なんといっても注意したいのが、食生活です。バランスの良い食生活こそが酵素を増やす一番の方法。逆に食生活の乱れこそが、酵素を減らしてしまう一番の原因なんです。具体的には、以下のような食生活を見直してみましょう。
肉や魚といった、動物性タンパク質の食べ過ぎ
新鮮なお魚には、酵素を始めとする栄養素がたっぷり含まれています。でも、物事はなんでも摂り過ぎ・やり過ぎに注意が必要なんです。
お魚やお肉には動物性たんぱく質が含まれているのですが、それを分解するのには消化酵素の働きが不可欠。過剰に摂取した場合、当然ですが消化酵素をたくさん使ってしまいます。
美味しいし身体に必要な栄養素を含んでいますが、食べ過ぎにはくれぐれも注意してくださいね。
デザートやお菓子といった、甘い食べ物
これは女子にはツラいところですが、ダイエットのためにも、酵素を減らさないためにも、甘いものを食べすぎないように注意しましょう。
砂糖などの甘味料を摂取した場合も、動物性たんぱく質と同じように消化酵素を大量に消費します。食べ過ぎによって消化が追いつかず、消化不良を引き起こすリスクもあるので、適量を心がけましょう。
ついつい手を出してしまうデザート類ですが、ごくたまに、自分へのご褒美をあげたいタイミングだけに限定するなど、自制することが必要です。ダイエットにおいても一番むずかしいところですが、健康のためにもがんばってくださいね!
ファーストフードやコンビニ弁当といった、食品添加物の多い食べ物
毎日クタクタになって帰ってきたとき、夕飯をつくるのが億劫になる気持ちはよくわかります。実家ぐらしでお母さんがバランスの良い食事をつくってくれたら幸せなんですが……。
でも簡単だからといって、ファーストフードやコンビニのお弁当を食べすぎるのはNGです。ほかにもハムやソーセージの加工肉やカップラーメンも注意してください。
これらの食べ物には食品添加物が多く含まれています。食品添加物の怖いところは、酵素の働きを低下させてしまうこと。バランスの良い食事で酵素を摂らないばかりか、減らしてしまっては元も子もありません。
飲酒や喫煙で酵素は激減する
酵素を減らさないために限りませんが、アルコールやタバコの過剰摂取には注意が必要です。喫煙なんて、百害あって一利なしといわれるとおり、過剰ではなくてもマイナスにしか働きません。
アルコールを摂取すると、やはり分解するために酵素を利用します。ほかの食品と異なり、アルコールの分解で使う酵素の量は多めです。
どうしても飲み会に参加することがあるでしょうし、一滴も飲まないなんて場の空気を悪くするかも……と断りきれないアナタには、少量のワインをオススメします。
ワインは発酵させてつくられたお酒なので、身体に良い成分もあるんです。とはいえ、飲み過ぎはいけませんよ。
また喫煙によるタールやニコチンの摂取は、有害物質を排除するために酵素が大量に消費されます。喫煙と飲酒が習慣的になっているという人は、いますぐ改善しましょうね。最初はツラいかもしれませんが、ダイエットの成功やキレイなお肌、健康な身体を手に入れるためですよ。
酵素の大敵は睡眠不足
睡眠不足が良くないことは誰もが知っていますよね。では酵素を減らしてしまう原因だって理解していましたか?
寝不足は生活サイクルを著しく乱すことになり、自分が思っているよりも身体に負担をかけているんです。酵素への影響だけでも、代謝酵素の働きを抑制してしまいます。代謝効率が落ちることで、痩せにくい身体にもなってしまうんです。
規則正しい食生活と合わせて、規則正しい生活サイクルを意識してみてくださいね。
酵素の効果、嘘?本当?にズバリ解答
ここまで酵素の効果について詳しく解説してきました。ところがインターネットなどで調べてみると、酵素に効果がないという情報も……。
実際のところどうなのか、どうして酵素に効果がないと疑われているのか。ダイエットや健康のために酵素を摂ろうとしているアナタのために、ズバリと解答させていただきます。
酵素には効果があるものとないものがある
実はとても残念なお話なのですが、酵素のなかには効果を期待できないものもあるんです。でも、ガッカリしないでくださいね。どのような酵素に効果がないかをご紹介しますので、正しい酵素選びの参考にしていただきたいと思います。
インターネットの情報や掲示板で疑問に持たれることが多いのは、酵素のサプリやドリンクについてのこんな質問です。
市販の酵素入りドリンクやサプリメントには、効果がないと聞いたことがあります。本当に酵素の効果がないのですか? 酵素自体が入っていないのか、別の理由があるのか、正解教えてください。
市販の酵素入りドリンクや酵素サプリには、効果があるものとないものがあります。
効率の良い酵素の摂取手段として、酵素を含むドリンクやサプリが有名です。しかし市販品のなかには、加熱処理をしたドリンクやサプリが出回っているのも事実。
酵素は熱に弱い性質があるため、加熱処理を施されたドリンクやサプリの場合は、効果がない可能性もあります。
熱を加えられた酵素ドリンクやサプリを摂取した人の経験として、「効果がなかった」と言われているのでしょう。
そうなんです。酵素は熱に弱い性質を持っているにも関わらず、体内に摂り入れた際の安全性を重視したせいか、加熱処理をした製品が出回っているという事実があります。酵素ドリンクやサプリを選ぶ場合には、加熱処理されていない製品を選ぶことが絶対条件です。
結局のところ、酵素でダイエットは成功するの!?
酵素の持つ神秘的ともいえる効果について、基本的なことから応用編までを解説してきました。この記事を読んでいるアナタがにとって、肝心要なのは酵素でダイエットを成功する方法ですよね。
酵素とダイエットの方法に特化して解説する記事がありますので、こちら(//記事URL準備中// ※「酵素ダイエット」記事にリンク)を読んでみてくださいね。
効く方の酵素サプリを探しているアナタへ
酵素ダイエットを目指すアタナにしっておいてほしい、効く酵素サプリメント。非加熱だからダイエットに効果的といえる、効く方の酵素サプリについて詳しく知りたい人はこちら(//記事URL準備中// ※「酵素サプリメント」記事にリンク)の記事をご確認ください。実際に使用した人たちの口コミも満載ですよ。
効く方の酵素ドリンクを探しているアナタへ
酵素サプリと同じように、酵素ドリンクのなかにも効くドリンクと効かないドリンクがあります。間違えのない、効く方の酵素ドリンクを探しているアナタは、こちら(//記事URL準備中// ※「酵素ドリンク ランキング」記事にリンク)の記事が必見です。オススメの酵素ドリンクランキングと口コミで、最適な酵素ドリンクを見つけてくださいね。
酵素の効果まとめ
長々とお付き合い下さりありがとうございました。脚やせのためにダイエットを考えているすべての女性に贈る、絶対に効果があるから知ってほしかった酵素のイロハ解説。
ダイエットだけじゃない、驚きの酵素効果についても、基本的な知識を抑えてもらえたのではないでしょうか。やっぱりダイエットの成功にもっとも重要なのは、健康な身体と痩せやすい体質を整えること。
酵素の持つありがたすぎる効果を存分に享受するためにも、今回ご紹介した食生活や生活習慣について、実行してみてくださいね。
肝心なのは持続すること。正しい方法で効果が出始めれば、自然と痩せやすい身体が手に入るんですから!