スピルリナの副作用と好転反応を解説。注意が必要なケースも絶対チェック

スピルリナの副作用と好転反応を解説。注意が必要なケースも絶対チェック

知っておきたいスピルリナの副作用!​​

​スピルリナは藻の一種でとても安全な健康食品ですが、まれに体質に合わなかったりすると副作用が現れる場合があります。スピルリナを飲んだ時に出る副作用としては、吹き出物・頭痛・便秘・下痢・吐き気・アレルギー症状・光過敏症・腹痛などがあります。

ほそみん
栄養豊富でとても体にいいスピルリナだけど、もし副作用があるなら心配ですよね。不安をなくすためにもひとつずつ症状について見てみましょうね。

スピルリナの主な副作用と対処法 

​スピルリナを摂り始めると体に色々な症状が出てくる場合があります。そんな症状について説明していきます。

​ニキビや吹き出物

​スピルリナは本来はニキビや吹き出物の改善にも良いといわれているものなんです。それでも飲み始めてしばらくするとニキビや吹き出物ができてしまう場合があります。

スピルリナを飲んでニキビや吹き出物が出てきたら、原因はいくつか考えられます。それは「体に合わない」(アレルギーなど)と「体が変わり始めたサイン」(好転反応)の場合です。この好転反応については後でもまた詳しく説明しますが体の代謝が良くなったりした時に今まで出てこなかった体の中の毒素などが出てくる反応の事です。

好転反応だった場合には水を多めに飲むなどの対処をすれば心配ないのですが、もし海産物などにアレルギー体質を持っている場合は注意が必要です!

普段から食物アレルギーのある方は一度医師に相談してみてくださいね。また体調が良くないときは副作用が出やすいので注意しましょう。

頭痛

​スピルリナを飲んでいたら頭痛が起こったという場合、他のサプリメントと併用している方で心配なのは「亜鉛」の摂りすぎです。スピルリナには亜鉛が含まれています。その量は多くはありませんが、他のサプリメントに多量の亜鉛が入っていた場合には過剰摂取による症状として頭痛が起こる場合があるからです。もし他のサプリメントを飲んでいるという方は、サプリメントの成分を確認してみましょう。

サプリメントは何も飲んでいないのに頭痛が起きているという場合には、ニキビ・吹き出物の所でも説明した「好転反応」の可能性があります。その場合は水などを多めに飲むようにして様子を見てみましょう。

頭痛はその他の体調不良でもよく起こる症状なので、他に体調が悪いところはないか?寝不足などで疲れていないか?パソコンやスマホなどの使い過ぎで目が疲れていないか?など他に頭痛を引き起こす理由は無いかを考えてみるのも大切です。それでも理由が他に考えられない場合はスピルリナの影響と考えられるかもしれませんね。

便秘

​スピルリナは本来は便秘の解消に良いといわれているものなんです。もしスピルリナを飲み始めたら便秘になってしまったという方は「タンパク質の摂りすぎ」という可能性があります。

特にプロテインを別に摂っている方は注意が必要です。スピルリナはたくさんの栄養素が含まれていますが50%はタンパク質なんです。そのためスピルリナをたくさん摂りすぎても便秘になる可能性があるんです。

それからスピルリナがとても栄養価が高くて健康に良いからと安心しすぎて普段の食生活が乱れてしまうと、そのために便秘になってしまうということも考えられます。基本的な食生活を見直してみるのもとても大切ですね。

下痢

​便秘とは逆に下痢になってしまう場合もあるんです。下痢になってしまう場合は主に腸内環境があまり良くない場合で、しばらく量を調節して飲み続けると落ち着いてくるようです。スピルリナは本来、腸内環境を整えてくれるものなので腸の状態が良くなる過渡期に一過性の下痢になっている可能性が考えられます。喫煙者や男性に下痢の症状が出ることが多いようです。

ただ便秘も下痢も腸の他の病気がある時にも起こる症状なので、あまり長く続く場合にはスピルリナの摂取を止めて様子を見てみることが大切です。

吐き気

​スピルリナを飲んで吐き気が起こる原因はいくつか考えられるようです。「胃酸過多になっているところへアルカリ性のスピルリナが入っていったために起こる」「ピロリ菌のために起こる」「便秘と同じくタンパク質を摂りすぎている場合に起こる」など色々な説があるようですが、確実に「これが原因」というものはわからないようです。

好転反応の可能性もあるので、量を少なくして水を多めに飲み様子をみるという方法もあります。でもアレルギーが原因の可能性もあるので、アレルギー体質の方は摂取を止めて医師に相談することをオススメします。

アレルギー

​スピルリナはまれにアレルギー症状が出てしまう場合があります。喉に違和感を感じた場合やじんましんが出た場合などは摂取を止めて医師に相談してみましょう。特にアレルギー体質の方は注意が必要です!

他の症状が出ている場合でも長引く場合は自己判断をしないで一度スピルリナの摂取を止めて医師に相談することをオススメします。

光過敏症

​スピルリナに含まれている「クロロフィル」という成分がまれに「光過敏症」という症状を引き起こしてしまうことがあります。クロロフィルは体にとってもともとは良い働きをしてくれるもので、癌細胞の発生を抑えたり血中コレステロール値を下げてくれたりします。このクロロフィルがまれに起こしてしまうのが「光過敏症」というものなんです。

「光過敏症」というのは日光に短時間あたっただけで皮膚が炎症を起こしたり火傷のような症状を起こしたりするものです。このような症状が出たらすぐにスピルリナの摂取を止めて医師に相談しましょう。

胃痛・腹痛

​スピルリナを摂って起こる「胃痛・腹痛」には3つの原因が考えられるようです。それは「今まで出せなかった体の毒素を出そうと体が変わり始めたため」(好転反応)、「タンパク質の摂りすぎ」、「空腹時にスピルリナを摂取したため」というものです。

好転反応についてはこのあと詳しく説明しますが、量を調節しながら様子をみて大丈夫です。タンパク質の摂りすぎは便秘のところでも書いたようにプロテインを摂っている方や普段の食生活でタンパク質を摂りすぎている方は注意が必要です。空腹時にスピルリナを摂ると胃腸が弱い方などは刺激になって胃痛や腹痛が起こる場合があるようなので、空腹時にスピルリナを摂取するのを控えた方が良いかもしれません。

ほそみん
体にいいと思って始めたのに副作用が出ると心配ですよね。好転反応なら大丈夫だけど、あまり長引くようなら病院で相談してくださいね。体が変わるサインの好転反応についてはこのあと詳しく説明していこうと思います。

「好転反応」の可能性 

​スピルリナを摂り始めることで体が良い状態へ向かうサインである症状を「好転反応」といいます。「好転反応」はどんなことなのかを詳しく説明したいと思います。

​好転反応って何?

​「好転反応」というのは、もともと東洋医学で使われていた言葉です。治療していく途中で体に出る反応のことで、体が良い状態になっていくためにおこる一過性の症状のことです。

人間の体は本来は弱アルカリ性なのですが、悪い生活習慣やその他の理由で酸性にかたむいてしまうことがあります。そうすると体の中のミネラルを使ってもとの弱アルカリ性に戻そうとするんです。そんな事が続くと体はミネラル不足になって、疲れやすくなったり不調を感じやすくなります。その他、過労やストレス過多などで筋肉が固くなってしまったり、血液の流れが悪くなるとやはり体は不調を感じるようになります。

そのような時に漢方薬を飲んだり、鍼やお灸などの東洋医学の治療を受けると筋肉が柔らかくなって血行がよくなり老廃物の排出が始まります。スピルリナはアルカリ性食品なので、体が酸性に傾いている時に摂取すると体が本来の弱アルカリ性になり、血液の循環もよくなるので老廃物の排出が盛んになり、「好転反応」が起こることがあります。

「好転反応」の主な症状は頭痛、便秘、下痢、吹き出物、倦怠感などですが、あるていど体が良い状態になると症状が治まってくるものです。もし、長期間症状が続くようなら医師に相談するのが良いと思います。

ほそみん
では、「好転反応」といわれる症状をひとつずつみていきましょうね。
微熱や咳、そのほか尿の色がとても濃くなるなどの症状もあるみたいです。
ほかの病気と症状が似ているものもあるので、長引くようなら病院へ行ってみてくださいね。

好転反応の症状

​頭痛

​スピルリナを摂り始めたら頭痛が起こってきたという場合には、まず他のサプリメントを飲んでいないかを考えてみてください。もし他のサプリメントを飲んでいてその中に亜鉛が入っているとしたら、スピルリナに含まれる亜鉛と重なって過剰摂取になっている可能性があります。亜鉛の過剰摂取による症状に頭痛もあるので注意しましょう。

他には何もサプリメントなどを摂っていないし、他の風邪などの病気も考えられない場合には「好転反応」の可能性があります。そんな時には水をいつもより多めに飲んで体が良い状態になるのを助けましょう。「好転反応」は体の中から老廃物などの体に不要なものが出たがっているというサインなので、水分をしっかり摂って流れやすくしてあげると早く症状が治まってきます。

便秘

​スピルリナを摂り始めたら便秘になってしまったという場合に「好転反応」かどうかを判断するのに考えてみる必要のあることがいくつかあります。ひとつはスピルリナを過剰に摂取していないかということです。スピルリナには豊富なたんぱく質が含まれています、その量は50%です。タンパク質を過剰摂取すると便秘になりやすいといわれています。スピルリナの摂取目安量は2~6gなので、適量を守りましょう。

もうひとつ考えられるのは普段の食生活でタンパク質を多量に摂っていないかということです。普段の食生活でもタンパク質の割合が多すぎるとスピルリナと重なって過剰になってしまう可能性があります。

タンパク質の摂りすぎの心配はないという場合には「好転反応」かもしれません。便秘の場合には運動不足も大きく影響するので、適度な運動を生活に取り入れて水を多めに飲みながら様子を見てみましょう。

吹き出物

​スピルリナを摂り始めて吹き出物ができやすくなってしまった場合、まず海産物などの食物アレルギーは無いかを考えてみてください。まったくアレルギーは無いという方は「好転反応」の可能性が高いと考えてよいと思います。

スピルリナを摂取すると体の中にとどまっていた「毒素」「老廃物」などが体から出ようと動き出します。皮膚からも老廃物は排出されるので、それが吹き出物という形になってあらわれるんですね。吹き出物の場合もやはり水を多めに飲んで、皮膚を清潔に保ちながら様子をみてみましょう。

倦怠感

​スピルリナを摂り始めたら倦怠感を感じるようになったという場合も、ます他に不調の原因になる病気などは無いかと考えてみましょう。他に何も原因がないと考えられるなら他の「好転反応」の症状と同じく水を多めに飲んで老廃物の排出を助けながら様子をみてみましょう。

好転反応の期間

​「好転反応」はどのくらいから始まるの?どのくらいで終わるの?という疑問ですが、その人がどのくらい老廃物をため込んでいたかや普段の生活習慣などによって差があります。スピルリナを飲み始めた次の日から何か体の変化を感じるという方もいれば、しばらくは何も感じずに数日たってから急に「好転反応」と思われる症状が出始める場合もあります。

一般的にはスピルリナを飲み始めて2~3日くらいから何かの体の変化や症状を自覚するようになるようです。そして反応があまり激しくない場合は2~3日で症状が治まって体調が良くなっていくのを感じるようです。

吹き出物などの場合は皮膚が元の状態にもどるのにもう少し時間がかかります。1~2週間でほとんどの症状は治まってくるといわれています。

​好転反応と副作用の見極め方

​心配のない「好転反応」なのか、体に合わない場合の「副作用」なのかはどうやって見極めればいいのでしょうか?まず飲み始める前に気を付けることは、他のサプリメントなどとの併用による過剰摂取はないかということです。持病をお持ちの方がいつも飲んでいる薬との飲み合わせについて医師や薬剤師に相談するということも大切です。そしてアレルギー体質で他の食品に何かアレルギー反応が出た方は医師に相談するか少量の摂取から始めてみることをオススメします。

他に心配がなく、スピルリナを摂り始めたら症状があらわれた場合には他に風邪などを引いていないか、寝不足や食習慣の乱れなどで体調を崩していないかという事を振り返ってみましょう。そんなこともなく体調も良い中でスピルリナを摂り始めてから症状が出てきた場合は「好転反応」の可能性が高いと思います。

ただ、症状が悪化していったり別の症状も出てきてなかなか治らない場合には速やかに医師に相談するようにしてくださいね。

​こんな人は特に注意が必要

​スピルリナはとても体に良い健康食品ですが、中には注意が必要な場合もあります。

​腎臓・肝臓が弱い人

​腎臓や肝臓に疾患を抱えている方はスピルリナの摂取を控える必要があります。腎臓や肝臓の疾患のある方の中にはタンパク質の摂取を制限されている場合がありますが、スピルリナは高たんぱくの食品なので控える必要があります。またスピルリナはとても栄養価が高い食品で健康は人には良いものでも腎臓や肝臓が弱っている場合には栄養豊富な事が逆に腎臓・肝臓に負担になってしまうことが考えられます。

ワーファリン等服用中の薬がある人

​ワーファリンを飲んでいる方もスピルリナの摂取は控える必要があります。ワーファリンは血液を固まりにくくする薬ですが、スピルリナに含まれるビタミンKは血液を早く固まらせる作用があるのでワーファリンの薬効を弱めてしまう危険性があります。

副甲状腺機能に障害のある人

​副甲状腺の機能に生涯のある方もスピルリナを控える必要があります。特に副甲状腺機能亢進症の方は注意が必要だといわれていますので、スピルリナの摂取は控えた方がよさそうです。

海藻アレルギーの人

​海藻アレルギーの方もスピルリナの摂取を控える必要があります。スピルリナは「藻」の一種なので、海藻などにアレルギーのある方はアレルギー反応が出てしまう危険性があるからです。今までに昆布、ワカメ、ヒジキなどでアレルギーの出たことのある方はスピルリナの摂取は控えましょう。また他の食物アレルギーをお持ちの方も医師に相談するかごく少量から始めることをオススメします。

尿酸値が高い人

​インターネット上の情報の中にはスピルリナを摂取して尿酸値が下がったというようなものも見られますが、安易に摂取することには注意が必要です。スピルリナは老廃物などを排出しやすくする体に良いものですが、尿酸値に関しては「一時的に尿酸値を上げてしまう」という説もあります。もし摂取したい場合は必ず医師に相談してから始めてくださいね。

光過敏症の人

​スピルリナの中に含まれるクロロフィルで「光過敏症」という副作用の起こる場合があります。もともと「光過敏症」の方はスピルリナの摂取は控える必要があります。症状を悪化させてしまう危険性が高いからです。現在、光過敏症のある方は注意が必要です。

他のサプリを摂取中の人

​スピルリナはとても栄養価の高い食品です。そのため他のサプリメントなどで凝縮された栄養素を摂取していると、スピルリナの栄養素と重なって過剰摂取になる場合があります。特に「亜鉛」と「プロテイン」には注意が必要です。スピルリナには亜鉛が含まれているので、亜鉛の過剰摂取になる恐れがあります。亜鉛を過剰に摂取すると頭痛などの症状が出る場合があります。スピルリナはタンパク質も豊富に含んでいます。プロテインなどを併用しているとタンパク質を多く摂りすぎて便秘などの症状が出ることがあるので注意しましょう。他のサプリメントと併用する場合にはサプリメントの成分表示をよく確認して過剰摂取を防ぎましょう。

​スピルリナの正しい飲み方 

​スピルリナは適切な量を摂取することが大切です。より良い効果を実感するためにも正しい飲み方を守りましょう。

​1日の摂取量は2~6gが目安

​スピルリナをはじめて飲む方は、最初は5粒くらいから始めることをオススメします。5粒ほどを2週間ほど飲んで様子を見てみましょう。もし下痢気味になるなど気になる症状が出てきたら2~3粒(下痢がひどい場合は1粒)から始めて様子を見ましょう。体が慣れてきたら1粒ずつ増やしてみましょう。ただ適量は守り、1日の摂取量は2~6gを守りましょう。

水や白湯で飲む

​スピルリナの効果をより感じるためには、飲み方も大切です。食後にコーヒーで飲んだり、お酒を飲んでいる席でスピルリナを摂るのはあまり望ましくありません。アルコールやコーヒーに含まれるカフェインは(紅茶や緑茶も同じ)せっかく豊富な栄養を含んだスピルリナの成分を壊してしまう可能性があります。スピルリナを摂取したあとせめて30~40分は時間をおいてからコーヒー、アルコールを飲みましょう。アルコールに関しては、スピルリナは二日酔いに良いという説もあります。アルコールの代謝を促して早く体から排出するのを助けるので二日酔いの症状を軽減するともいわれています。

スピルリナは水か白湯で飲んで、摂取後30~40分はカフェインやアルコールを控えるということが大切なんです。

​副作用や注意点を知って正しく摂取しよう

​スピルリナは体にとても良い食品です。豊富な栄養素を含み、生活習慣などで酸性に傾きがちな体を正しい状態に戻してくれます。腸内の環境を良くして血流を促し、体の老廃物を早く排出する手助けもしてくれます。ただ栄養豊富で効果も高いだけに注意する点もいくつかあります。

スピルリナを摂取する上での副作用や注意点、好転反応のことなどをよく知るのはとても大切なことです。より効果を感じて快調な毎日を送るために正しいスピルリナの摂取の仕方を確認しましょう。

ほそみん
スピルリナの副作用のことや正しい飲み方わかっていただけましたか?
スピルリナを上手に摂取してイキイキと毎日すごせたらいいですね。


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