ビタミンB1が豊富な食べ物は何?おすすめレシピ5選・効果的に食べるポイント

ビタミンB1が豊富な食べ物は何?おすすめレシピ5選・効果的に食べるポイント

 ビタミンB1が多い食べ物をチェックしよう

「糖質」という言葉を聞くと「太る」とイメージする人は多いのではないでしょうか?最近では糖質カットをしてくれるお茶や糖質制限をするダイエットなどが注目されているとおり、糖質はダイエットの敵になるのです!そんな糖質の代謝に欠かせないビタミンがビタミンB1です。ダイエットを考えている人は、ビタミンB1を効率よく摂取することで糖質の代謝をサポートしてくれるので積極的に摂りたいですね☆今回は、ビタミンB1に注目して、多く含む食材やレシピなどをたっぷりご紹介していきます♪

ビタミンB1を多く含む食べ物

ビタミンB1は先ほどもご紹介したとおり、炭水化物などの糖質を代謝してくれる栄養素で、摂ると糖質をエネルギーに変えてくれる役割があります。特に日本人は主食が米で糖質を多くとるため、ビタミンB1の消費も多くなります。積極的にビタミンB1を含む食材を摂ることで糖質の代謝をスムーズにしてくれるというわけです。

ビタミンB1は水溶性のビタミンで水に溶けやすく、摂りためておくことができません。食事の度にきちんと補ってあげることが大切なんですね。それでは、食べ物の種類別にビタミンB1が多く含まれているものをピックアップしてみていきましょう♪(数値はすべて100gあたりの含有量で、単位はmgになります)

肉類

​豚ヒレ肉0.98​
​生ハム(促成)0.92​
​豚もも肉0.90​
​ボンレスハム0.90​
​焼豚0.85​
​豚ロース肉0.69​
​豚肩ロース肉0.63​
豚挽き肉​0.62​
​ハム(ロース)0.60​
​ベーコン(ロース)0.59​
​豚バラ肉​0.54
​ベーコン0.47​
​牛肉(はつ)0.42​
​鴨0.40​
​鶏肉(レバー)0.38​​

肉類の中では比較的豚肉に多く含まれています。豚肉を加工したハムやベーコンなどにも多く含まれていますが、たくさん食べるとなると塩分が気になるところなので、できるだけ豚肉を料理に使って取り入れるのがいいかもしれませんね。豚の中では特にヒレ肉に多くビタミンB1が含まれています。ヒレ肉は赤み肉で、とてもヘルシーなので、カロリーも抑えられます。ダイエット中の人にはうれしい食材と言えそうです★

魚介・海藻類

​うなぎ(かば焼き)​0.75
​かつおぶし​0.55
​たい(生)​0.34
​うなぎ(肝)​0.30
​かれい(子持ち)​0.25
​かれい(干し)​0.25
​さけ(生)​0.25
​あゆ(焼)​0.23
​スモークサーモン​0.23
​ぶり​0.23
​にじます​0.21
​いかなご​0.19
​はまち(生)​0.16
​さば​0.15

魚類の中では圧倒的にうなぎがビタミンB1の含有量が多いです。上記以外にはたらこが焼いたもので0.77、生のもので0.71なのですが、たらこを100g食べるのはちょっと大変ですよね。塩分などの心配もあります。しかし、手軽に買うことができる食材なので、少しずつでも毎日食べることでビタミンB1を補うことができそうですね!鯛やかれい、鮭、ぶりといった馴染みのある魚にもビタミンB1は豊富に含まれています。うなぎを毎日食べるのは難しくても、そういった身近な魚を毎日の献立に加えてあげるといいかもしれません。

あおのり(乾)0.89
こんぶ(乾)0.80
焼きのり0.69
味付けのり0.61
わかめ(素干し)0.39
ひじき(乾)0.36
とろろこんぶ0.33

海藻類は青のりがダントツで含有量が多いですね!ただこちらの食材も毎日たくさん食べるということは難しいですから、ちょっとずつ取り入れるというのがおすすめです。卵焼きに入れてみたり、ご飯にかけてみたり、おみそ汁に入れるというのもいいですね。意識して摂ることが大切です!この中では、焼き海苔、味付け海苔あたりは毎日の食卓に欠かせない食材で、朝ごはんを和食に変えるだけでも簡単に取り入れることができそうですね。

穀類

オートミール0.20
スパゲティ(乾麺)0.19
マカロニ(乾麺)0.19
ごはん(玄米)0.16
ライ麦パン0.16
焼き麩0.16
イングリッシュマフィン0.15
パン粉0.15
コーンミール0.15
ピザクラスト0.15
コーンフラワー0.14
デニッシュパン0.13
小麦粉(薄力粉)0.13
ナン0.13
小麦粉(中力粉)0.12
てんぷら粉0.12
ぶどうパン0.11
ロールパン0.10

穀類の中ではオートミールやパスタなどがビタミンB1の含有量が多いようです。私たち日本人の主食のお米は玄米が一番多いので、お米を食べるときは玄米を食べるようにするといいですね。パンもライ麦パンが一番多いです。やっぱりライ麦の全粒粉を使って作られているのでビタミンB1が豊富なんですね。穀物を食べるときは、玄米や小麦などでも全粒粉を使っているものを選んでみると、比較的ビタミンB1を多く摂取することができそうです。全粒粉を使ったパンなどは食べにくいというデメリットもありますが、ハムやチーズなどを挟んで味をいろいろと工夫して食べると気にならなくなりますよ。

豆類

だいず(乾)0.83
きな粉0.76
あずき(乾)0.45
えんどう豆(ゆで)0.27
だいず(ゆで)0.22
ひよこ豆フライ0.21
えんどう豆(塩豆)0.20
いんげん豆(ゆで)0.18
ゆば(生)0.17
ひよこ豆(ゆで)0.16
納豆(ひきわり)0.14
紅花いんげん(ゆで)0.14
金山寺みそ0.12
おから0.11
豆腐(絹ごし)0.10
フライビーンズ0.10
豆腐(木綿)0.07

乾燥大豆に含まれるビタミンB1の量はすごいですね!でも、乾燥大豆をそのまま食べることはできませんから、ゆでたりしますよね。ゆでてしまうと0.22と一気にビタミンB1の含有量が下がってしまいます。しかし、大豆は煮豆にしたりいろいろと楽しめる食材なので、毎日少しずつ摂るのは簡単そうですね。豆腐は毎日食べるのに最適な食材ですが、意外なことに絹ごし豆腐の方が木綿豆腐よりも多く含まれているということがわかりました。木綿の方が大豆を感じられるのに、不思議ですね……。日本人になじみ深い豆腐料理を毎日の献立に積極的に取り入れてみましょう!

種実類

松の実0.61
カシューナッツ0.54
ごま0.49
ピスタチオ0.43
くるみ0.26
ぎんなん0.24
らっかせい0.23
マカダミアナッツ0.21
くり(中国ぐり)0.20

身体にいいと言われている松の実が第一位ですね。松の実はダイエットの効果もあると言われていて、モデルさんの中にはおやつ代わりに食べているという人もいるようです。カシューナッツやピスタチオ、くるみと合わせて小腹がすいたらちょっとつまむ……というのもいいかもしれませんね。ナッツ類は手軽に食べられるものなので、すぐに取り入れることができそうです。ただ、カロリーはちょっと高めなので、食べ過ぎるとダイエット効果よりも太ってしまうこともありますので大量に食べるのは控えたほうがいいですよ☆

その他

​そのほかには、切り干し大根などの乾物や抹茶などにもビタミンB1は多く含まれています。大根、かぶ、きゅうりのぬか漬けなどぬか漬け類にもビタミンB1が豊富に含まれています。和食のメニューとして、玄米を食べるときのお供に、ぬか漬けを添えればビタミンB1の摂取は完璧ですね!

ほそみん
ビタミンB1が多く含まれている食材っていろいろあるのね☆うなぎや玄米、ぬか漬けなど日本で昔から親しまれてきた食材を食べることで補えるということが分かったわ!やっぱり和食って美容にもダイエットにもいいのね。

 ビタミンB1たっぷりおすすめレシピ

それでは、先ほどご紹介したビタミンB1を多く含む食材を使って簡単に作れるレシピをいくつかご紹介します!どれも簡単にできるものばかりなので、毎日の献立に取り入れてみてくださいね☆

青のり納豆ごはん

ビタミンB1たっぷりの青のりを毎日少しずつ摂るために、簡単でおいしい青のり納豆ごはんで朝から元気に!

≪材料≫1人分

納豆 1パック

青のり 大さじ1~2くらい

ごはん 1膳

だし醤油 適量

≪作り方≫

  1. ​納豆をひとパック用意して、たれやからしなどを入れてよく混ぜ合わせます。
  2. ご飯をよそって納豆をかけたら、上から青のりをどっさり乗せます。
  3. お好みでだし醤油を少し垂らすとなお美味しいですよ。

とにかく簡単なのに朝からバッチリビタミンB1が摂れる手軽な朝ごはんメニューです。これにちょっと具だくさんな味噌汁、お漬物、卵焼きで完璧な朝ごはんができちゃいますね。青のりを納豆に入れるのは前からやっていたという人もいるかもしれませんが、これ結構青のりを大量に使うんです!でもこのたくさんの青のりが意外と美味しいんですよね~。青のりって開封するとすぐ湿気たり変色したり、風味も劣ってしまうのでお好み焼きやたこ焼き用に購入して開封してしまったら、この納豆ごはんにたっぷりの青のりを乗せるメニューをぜひ試してみてくださいね☆

マグロ丼

マグロと海苔の絶妙なハーモニーがたまらない、簡単にできるマグロ丼をご紹介します。

≪材料≫1人分

ごはん 1膳

マグロの刺身 100グラム

玉ねぎ 25グラム

レタス 適量

卵黄 1個

★しょうが 適量

★醤油 大さじ1/2

★酒 大さじ1/2

★ごま油 小さじ1/2

白ごま 大さじ1/2

焼き海苔 適量

≪作り方≫

  1. ​玉ねぎは食べやすい大きさに切り、レタスは一口サイズにちぎっておきます。
  2. マグロの刺身は細かく切るか、叩いておきます。
  3. しょうがをすりおろし★の調味料をすべて混ぜ合わせておきます。
  4. マグロと調味料を和えます。
  5. 器にご飯を入れ、玉ねぎとレタスを敷き詰め、マグロを乗せます。
  6. マグロにくぼみを作り、卵黄を乗せます。
  7. 最後に焼き海苔を手でちぎって散らし、白ごまをふりかけたら完成!

マグロの赤身にもビタミンB1が含まれていますし、先ほどご紹介したとおり焼き海苔やごまにもたっぷりのビタミンB1が含まれています。海苔は韓国のりにしてもOK!マグロと海苔って本当に相性がいいんですよね。ごま油が効いたとてもおいしくてクセになるマグロ丼です。玉ねぎではなくアボカドを加えてアレンジしてもイイですね。

豚ヒレ肉のガーリックソテー

シンプルに食べるのが一番おいしい!?ちょっとだけ手間をかけた豚ヒレ肉のガーリックソテーです。

≪材料≫1人分

豚ヒレ肉(一口カツ用) 100g

★にんにくの薄切り 1/4かけ分
★ローリエ 1/4枚
★サラダ油 大さじ1
キャベツの葉 1枚
ミニトマト赤・黄色 1個ずつ
塩 少々
粗挽きコショウ 少々
醤油 小さじ1

≪作り方≫

  1. 豚肉は1センチ間隔で浅めに切れ目を入れ、両面に塩コショウをふっておきます。
  2. ★のつけ汁の材料をポリ袋に入れて先ほど切った豚肉を加え10分程度置いておきます。
  3. キャベツは千切り、ミニトマトは半分にカットします。
  4. フライパンに漬け汁を入れて弱火で加熱し、にんにくを炒めてカリッとしたらにんにくを取り出す。
  5. そこに豚肉を入れて両面こんがりとした焼き色がつくまで焼き、焼き色がついたら弱火にしてふたをして5分ほど焼く。
  6. 余分な油をキッチンペーパーなどでふき取り、しょうゆを加え全体にからめるようにして焼く。
  7. キャベツを敷いたお皿の上に豚肉を乗せて、先ほど焼いたにんにくを乗せ、トマトを飾り付ければ完成。​

豚のヒレ肉はビタミンB1がとっても多い食材です。脂分が少ないお肉なのでヘルシーで、ダイエット中に最適ですね。しかし、ソテーしたりすると固くなってしまうのであまり好きじゃないという人も多いかもしれません。今回はサラダ油につけることでしっとりとした仕上がりになりますし、にんにくとローリエを加えて置いておくことで豚肉の独特の臭みも抑えられます。シンプルな味付けですが、ひと手間を加えることでとても深みのある味わいになる一品です。

牡蠣と白菜の和風煮

牡蠣はとっても栄養満点の食材ですね。美容と健康にいい成分がたっぷり配合されています。ビタミンB1たっぷりのかつおぶしを仕上げにたくさんかけて食べてみましょう☆

≪材料≫1人分

牡蠣 60g
片栗粉 小さじ1
白菜 1/6株
グリーンピース水煮 適量

かつおぶし 好きなだけ

★だしの素 少々
★みりん・酒 各小さじ1
★塩 少々
★醤油 小さじ1/2

≪作り方≫

  1. ​牡蠣は片栗粉を揉み込み、よく水洗いしてざるにあげておきます。
  2. 白菜は食べやすい大きさにカットして洗っておきます。
  3. お鍋に白菜を入れてしんなりするまで加熱します。
  4. 白菜がしんなりしてきたら、牡蠣を入れます。
  5. ★印の調味料をすべて加えて火が通るまでしっかり煮ます。
  6. 10分ほど蒸らして味をしみこませたらグリーンピースを加えてひと煮立ちさせます。
  7. 盛り付けたら最後にかつおぶしをたっぷりかけて出来上がり!

栄養満点の牡蠣ですが、しっかり加熱しないと胃腸炎の心配がありますので、十分すぎるくらいしっかりと火を通してくださいね。彩りのためのグリーンピースの水煮はビタミンB1も豊富に含まれています。かつおぶしと合わせて摂ることできちんとビタミンB1を補うことができますよ☆きのこを入れたり、自分なりにアレンジしてみてもいいかもしれませんね。

ナッツ入り美肌パスタサラダ

ビタミンB1豊富なナッツとパスタを使ったサラダ!ごまドレッシングでさらにビタミンB1を補えます!これだけでランチが済ませられるくらい栄養満点のレシピですよ!

≪材料≫2人分

鶏ささみ 50グラム

レタス  3枚

パプリカ 1/4個

トマト  1/2個

アボカド 1/2個

玉ねぎ  1/4個

松の実 大さじ1

カシューナッツ 大さじ1

ピスタチオ 小さじ1

ショートパスタ 50グラム

★白すりごま 大さじ1

★白ごまペースト 小さじ1

★りんご酢 大さじ2

★オリーブオイル 大さじ1

★塩こうじ 小さじ1

★醤油 少々

≪作り方≫

  1. 鶏ささみはゆでてほぐしておきます。
  2. ショートパスタは表示時間を見てゆでてください。
  3. ナッツ類は刻んでおくと香ばしく食べやすくなりますがそのままでもOK。
  4. ​★印の材料をすべて混ぜ合わせてドレッシングを作ります。
  5. 野菜類は食べやすい大きさにカット、レタスは一口大にちぎって洗っておきます。
  6. 野菜類をお皿に盛りつけ、鶏ささみ、ショートパスタを乗せます。
  7. ナッツを散らし、最後にドレッシングをかけて出来上がり!

パスタサラダになっているので、これを食べるだけでお腹も大満足!ダイエット中のランチメニューとして最適です!糖質代謝に効果的なビタミンB1がたくさん含まれているので、ダイエットサポートにもなりますね。このサラダに冷奴などをプラスすると夜ご飯としても使えます。ちょっと量が足りないなぁと感じたらささみの量を増やしてみてくださいね!

ほそみん
どれも手軽に作れて今日からでも真似できそうなレシピばかりね☆ビタミンB1がたっぷり含まれた食材が使われているから、ビタミンB1を意識して摂りたい人にはうれしいわね♪

 ビタミンB1の効果的な食べ方

ビタミンB1が豊富に含まれている食材を知って、それを使ったレシピをたくさん見てきましたね!それでは、ビタミンB1の特性をお勉強して、どんなふうに食べたら効果的に摂ることができるのかということを見ていきましょう☆♪

糖質と一緒に摂る

ビタミンB1は先ほどもご紹介したとおり、糖質代謝をサポートしてくれる成分です。糖質をエネルギーに変えて消費してくれるという役割がありますので、糖質を摂るときにはビタミンB1が含まれている食材も一緒に摂るといいですね。今日はご飯がどうしても食べたい!炭水化物が大好きで、糖質制限ダイエットはちょっとツラい!という人は結構いますよね。付き合いで仕方なく炭水化物を食べなくてはならないときもあるのではないでしょうか?そんなときは、ビタミンB1が含まれた食材を一緒に注文したりして、積極的に摂るようにしてみてくださいね。

アリシンと一緒に摂る

アリシンとはニンニク、ニラ、ねぎ、玉ねぎなどに含まれる臭気成分のこと。このアリシンを一緒に摂ることでビタミンB1の効果が高まると言われているんです!アリシンを一緒に摂ると、ビタミンB1と結合して「アリチアミン」になります。これは通常のビタミンB1よりも吸収率がいいのです。さらに、せっかくビタミンB1を摂っても、ビタミンB1分解酵素であるアノイリナーゼによって分解されてしまうことがあるのですが、アリアチアミンはその影響を受けにくくなるという性質もありますので、ぜひアリシンと一緒に摂ることをおすすめします!先ほどご紹介した、豚ヒレ肉のソテーやマグロ丼にはにんにく、玉ねぎが入っていますね。

食材を水で洗い過ぎない

ビタミンB1は水溶性のビタミンです。食材を水で洗いすぎてしまうと、せっかくのビタミンが流れ出てしまいます。乾燥大豆の話を先ほどもしましたが、水煮にしてしまうだけで乾燥大豆の状態では0.83のところ、0.22まで下がってしまうんですね。水で洗うだけで食べられる食材、例えばサニーレタスやリーフレタスにもビタミンB1は含まれていますが、水につけた状態で放置してしまったり、洗いすぎてしまうとせっかくのビタミンB1が流れ出てしまって栄養がない状態になってしまいますので、レタス類は汚れをとったらさっと洗う程度で食べるといいですね。

加熱処理は出来る限り避ける

水洗いでもビタミンB1は流れ出てしまうので、加熱処理も同じように茹でずにサッと火を通す程度かできる限り生の状態で食べるようにすることをおすすめします。とはいえ、肉類、魚類や豆類も加熱しないで食べることは無理ですね。そういうときは、ぜひナッツ類を一緒に摂ってみてください。豚ヒレ肉のソテーにナッツを刻んで散らしてもいいですし、おやつ代わりにナッツを食べるというのでもいいですね。

汁ごと食べられるようにする

ビタミンB1は水溶性のビタミンで洗ったり煮たりすると流れ出てしまいます。しかし、食材の中にはどうしても加熱処理しないと食べられないものもたくさんあります。そういう食材からビタミンB1を摂るためには汁ごと食べられるようにすることがおすすめ☆大豆などはビタミンB1が豊富ですが、水煮にしてしまうとほとんどの栄養が流れ出てしまいます。スープにして食べると栄養をしっかり摂ることができますよ。豚ヒレ肉はちょっと贅沢ですがカレーやシチューにつかうとビタミンB1をたくさん摂ることができますね。

ほそみん
ビタミンB1が身体によくて、ダイエットにも効果的なビタミンだということは分かったけれど、摂り方にもちょっとした工夫が必要だったのね。余すところなくとるためにはスープにしてみたり、生で食べられるナッツを取り入れたりしてちょっとずつ毎日摂るのがいいみたい☆

 ビタミンB1がもたらす効果

ビタミンB1が豊富に含まれている食材やレシピを見てきましたが、ここでは具体的にビタミンB1がもたらす効果について項目別に見ていきましょう☆♪

糖質の代謝を促す

糖質というと甘い砂糖をイメージする人も多いかもしれませんが、正確にはお米やパン、麺類などが糖質を多く含む食材です。最近ではよく「糖質オフ」という発泡酒が発売されていたり、糖の吸収を抑えてくれるお茶などが発売されていたり、ダイエットをしている人なら一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。

ダイエットの中には「糖質制限ダイエット」なんていうものもあります。その名のとおり糖質を多く含む食材を摂らないようにするダイエットで、モデルさんをはじめ芸能人がやっていることから真似している人も多いのではないでしょうか?

糖質は、摂取するとエネルギーへと変わります。よくアスリートの人たちが炭水化物を多く摂るのはそれだけエネルギー源が必要だからということになります。炭水化物はいわば私たち人間のガソリンでもあります。常日頃から激しいトレーニングをしているアスリートの人たちが炭水化物を多く摂るのは当たり前ですが、私たち現代人はほとんど運動することなく毎日を過ごしますよね。そんな私たちが過剰に炭水化物を摂取していたら……エネルギーに変わらずに余ってしまった糖質が脂肪へと変わって行ってしまうということになります。

ビタミンB1は、酵素の働きを助ける補酵素としての働きを持っています。酵素というのは​人間が生きていくうえで、必ず必要になるもの。酵素には消化酵素と代謝酵素の二つの種類があります。

まず、何かものを食べたときに消化をするために酵素は使われます。そして、残った酵素は代謝をサポートするために使われるということなんです。つまり、いくらビタミンB1をしっかり摂っていても食べ過ぎていたら酵素は消化にばかり使われて代謝が悪くなってしまいます。

ダイエットするためにビタミンB1を摂るなら、バランスのいい食事を心がけ、糖質を摂るときはビタミンB1も併せて摂るようにすると太りにくくなると言えます。

夏バテ防止

夏になって暑い時期になると食欲がなくなり、夏バテ気味になってしまう人って多いですよね。夏バテには、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6を摂ることが効果的だと言われています。ビタミンB1は別名「疲労回復のビタミン」とも言われています。もちろん、炭水化物だけを摂っていてはバランスが悪い食生活になってしまい夏バテはさらに悪化してしまいます。ビタミンB2、ビタミンB6を含む食材も一緒に摂って、夏バテ防止を目指しましょう☆

肌のターンオーバーを促す

ビタミンB1には、皮膚や粘膜などを保護する働きもあります。そして肌のターンオーバーを促してくれるので、肌サイクルが正常に戻り、肌の生まれ変わりがスムーズになるのを助けてくれます。年齢を重ねてくすみがちになったとか、毛穴の汚れが気になる……といったトラブルを感じているという人は、積極的にビタミンB1を含む食材を摂ることで、肌の生まれ変わりを早め、美しい肌になれるということなんです。身体の中から綺麗になることは、肌にも影響するということですね。

疲労回復

乳酸という言葉を聞いたことがありますか?よく激しい運動をしたりすると「乳酸が溜まる」なんて言葉を耳にするかもしれませんが、乳酸とは疲労物質のことを言います。乳酸が溜まると疲れやすくなったり、溜まりすぎるとなかなか回復しないなど体調を崩しやすくなります。

ビタミンB1は、この乳酸を分解する働きもあるのです。ダイエットをしていて、「今日は仕事で疲れているから運動どころじゃないよ……」なんていう人もいるかもしれませんよね?そういう疲れがなかなか抜けない人は、ビタミンB1を摂ることで疲れにくい身体を作ることができ、ダイエットのやる気もわいてくるということなんです!

神経機能を正常に維持

ビタミンB1は神経を保護するという働きもあります。うつ病などの神経系の病気にもビタミンB1は大きく関わってきます。うつ病などと診断を受けなくても精神的に疲れていたり、神経を使って疲れるということってありますよね。ストレスを感じてしまうことは現代社会では仕方ないことのような気もしますが、こういう症状にもビタミンB1は効果を発揮してくれます。精神の安定のためにも、薬の代わりと思って積極的にビタミンB1を摂りましょう

口内炎対策

口内炎がしょっちゅうできてしまうという人は、ビタミンが不足している可能性があります。口内炎の薬としてビタミン剤が売られていますが、できれば普段の食事からビタミンは摂取したいものですね。口内炎対策にはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6が欠かせません。先ほど夏バテの項目でも書きましたが、これらのビタミンをバランスよく摂取することが必要です。ビタミンB2では納豆やレバーなど、ビタミンB6ではマグロやサンマ、バナナなどがそれらの栄養素を多く含む代表的な食材です。口内炎ができやすくて困っているという人は、これらの食材を積極的に摂ってみてくださいね。

生活習慣病予防

ビタミンB1は強い抗酸化力を持っていて、活性酸素を抑えてくれる働きがあります。これにより、動脈硬化や脂質異常症などの生活習慣病の予防に役に立つと考えられています。ビタミンB1が多く含まれている代表的な食材でもある豚肉。お肉は身体によくないと思われがちですが、あながちそうでもないようですね。生活習慣病予防にもなるビタミンB1が含まれる豚肉を避けていたという人は、ぜひ少しずつでも毎日の献立に取り入れてみましょう!

ほそみん
ビタミンB1にはさまざまな効果があるのね。どのビタミンもそうだけれど、バランスよく摂ることが大事みたい!過度なダイエットは美しく痩せることができないから、食べながら綺麗に痩せるのが理想だわ☆

 ビタミンB1欠乏症で表れる症状

ビタミンB1が不足してしまうとどんな症状が表れるのか?ビタミンB1欠乏症がもたらす症状について調べてみました。

脚気

ビタミンB1が不足することによって引き起こされると言えば、有名なのは脚気(かっけ)と言われる病気です。脚気はその昔「国民病」とも言われていました。江戸時代に入って、一般の人たちも玄米から白米を食べる習慣が生まれました。その頃になると脚気になる人が増えたんです。原因はビタミンB1の不足でした。ぬか漬けはその頃、玄米を精製したときに出るぬかを使って漬物を作ったことがはじまりで、ビタミンB1の補給になったと考えられています。できるだけ玄米を食べるか、玄米を食べないときはぬか漬けなどのビタミンB1が含まれる食材を摂ることがおすすめです。

脚気は、末梢神経と心臓に異常をきたす病気で、心不全によるむくみや下肢のしびれ、全身の倦怠感などの症状が出ます。症状が進行すると、足の麻痺、心不全によって亡くなることもありますのでビタミンB1不足はとっても怖いんです。

心不全

脚気の症状の中に心不全があります。心不全とは心臓の働きが弱くなることによって起こる症状です。不整脈やほかの原因でなることもありますが、中にはビタミンB1不足からくる脚気の症状として心不全を起こすことがあります。この場合、ビタミンB1を点滴などで投与すればよくなるということなのですが……インスタント食品ばかりの食事など、偏った食生活をしていると起こり得ることなので注意が必要ですね。

筋力低下

​脚気になると下肢を中心にしびれが出てくるのですが、筋力の低下という症状もあります。下肢のしびれ、むくみなどと一緒に筋力の低下を感じたら、ビタミンB1不足かもしれません。手に力が入らない、歩くときに足がかくかくしてしまう……といった症状があったら脚気かもしれません。普通に食事をしている分には不足することがないビタミンですが、もし偏った食生活をしていて、脚気のような症状があったら病院を受診するようにしましょう。

ほそみん
脚気という病気、最近はあまり耳にしないけれど大正時代には多くの人が亡くなっていた病気だったんだとか。女性の中には過度なダイエットをしている人もいるから、他人事とは思えない病気かもしれないわね。

 ビタミンB1の過剰摂取によるリスク

ビタミンB1が不足してしまうと、身体にとってよくないことが起こることは分かったけれど、反対に過剰摂取した場合にはどのようなリスクがあるのでしょうか?

食べ物からの摂取では基本的にはナシ

ビタミンB1は水溶性のビタミンなので、普通の食生活をしている分には少し多めに摂った分は自然と尿などにより体外に排出されるため問題はありません。ビタミンB1の一日の推奨量は男性で1.4㎎、女性で1.1㎎​と言われています。

サプリでの摂取の場合は注意

食生活をきちんとしていれば、比較的普通に摂ることができるビタミンB1、サプリメントで補った方がいいの?サプリメントで補えばよりダイエット効果が感じられるんじゃない?などと思うかもしれません。

研究結果では、ビタミンB1と塩酸の化合物であるチアミン塩酸塩というものを1日10mg、2週間半摂取し続けたところ頭痛や不眠、イライラ感、接触皮膚炎やかゆみなどの症状が発生、摂取をやめたら2日で回復したという報告例がありました。

現代人は、食べ物で補うよりもサプリメントで何とかしたい!と考える人が多いようですが、それは違います。やっぱり、食べ物からバランスよくビタミンを補うことが人間の身体には一番いいんです。ぜひ、サプリメントに頼らずいろいろな料理からバランスよく栄養素を取り入れてくださいね。

ほそみん
ビタミンB1は普通に生活している分には不足することはないし、ちょっと過剰摂取になっても排出されるということだから安心ね。普段からダイエットであまりたくさん食べないという人は、食べる食材をビタミンB1が豊富なものを選んだり、バランスのいい食事を心がけるだけでも良さそうね♪

 ビタミンB1不足は危険!心がけて食べよう

​ビタミンB1が不足すると脚気という病気になってしまうことがあるみたい。つい40~50年前までは日本でも脚気になる人が多かったみたいだし、過度なダイエットはデメリットだらけで危険だということがわかりました。ビタミンB1が多く含まれた食材を毎日少しずつ摂って、糖質の代謝をアップさせ、無理なく、美しくダイエットを成功させたいですね。

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